<テレビ朝日新人シナリオ大賞>ヨガインストラクター戸成なつさんが大賞 “極限社畜”の女性と売れない芸人のラブストーリー
「テレビ朝日新人シナリオ大賞」の第24回受賞者が10月22日に発表され、応募数957作の中から、戸成なつさんの「推さないでくれませんか?」が大賞に輝いた。 【写真特集】「テレビ朝日新人シナリオ大賞」今年の受賞者は 岡田惠和らとの記念ショット
同作は、“極限社畜”の女性と、売れないお笑い芸人の出会いから始まるラブストーリー。推しの芸人を養うことで元気になっていく主人公に対し、推される側の男は堕落してネタが書けなくなってしまい、ついに一緒にネタを作ることに……。“推し活×恋愛”を描く物語となった。
神奈川県在住のヨガインストラクターの戸成さん。22日にテレビ朝日本社(東京都港区)で行われた授賞式に出席し「『テレビ朝日新人シナリオ大賞』には、何度も応募しました。何回も何回も落選したので、今こうやってこの場でお話しさせていただいてること、まだ実感がありません。諦めないでずっと書き続けて良かった……。もう、その一言につきます。一生、書き続けたいと思います! アカデミー賞まで目指したい!」と喜びを語った。
また「受賞作には、“ラブストーリー”というテーマの中に、“夢を追う”というテーマを盛り込みたかったんです。私自身、シナリオライターを目指して書き続けていましたが、夢はとても残酷で、どんどん時間と年齢だけが奪われていく……。でも、諦めた先にも人生があるし、諦めなくても人生がある。“何かを選ぶも選ばないも、その人の人生だ”というところを描きたかった」と作品への思いを述べた。
2000年の創設以降、古沢良太さんや坂口理子さんら、多くの脚本家を輩出してきた同賞。24回目の今回は「ラブストーリー」をテーマに募集し、選考委員の井上由美子さん、岡田惠和さん、両沢和幸さんによる最終選考会で、受賞3作品が決定した。優秀賞には、田中徳恵(のりえ)さんの「令和にお見合いしてみたら」と、奈良さわさんの「レンタルくず」が選ばれた。