元オランダ代表MFニースケンス氏が73歳で逝去…アヤックスやバルサで活躍した“もう一人のヨハン”
かつてアヤックスやバルセロナなどで活躍した元オランダ代表MFヨハン・ニースケンス氏が逝去した。73歳だった。 オランダサッカー協会(KNVB)の発表によると、ニースケンス氏は同協会が主催する「ワールドコーチング・プロジェクト」の開催地であるアルジェリアにて現地時間6日に息を引き取ったとのこと。死因などは発表されていない。KNVBは「この喪失の大きさ、そして唐突さは言葉で言い表すことができない。我々は彼の妻であるマリウス、子供たち、家族、友人に思いを寄せています」と哀悼の意を表している。 1951年9月15日生まれのニースケンス氏は、故ヨハン・クライフ氏と同じファーストネームを持つことから「もう一人のヨハン」とも呼ばれたオランダサッカー界のレジェンド。同国代表では国際Aマッチ通算49試合出場17ゴール5アシストという成績を残し、FIFAワールドカップ西ドイツ1974とFIFAワールドカップアルゼンチン1978では主力として準優勝に大きく貢献した。 クラブレベルでは1970年に加入したアヤックスで公式戦通算171試合出場39ゴール28アシストという成績を残し、UEFAチャンピオンズカップ(現:チャンピオンズリーグ)3連覇やエールディヴィジ連覇を経験した。1974年に移籍したバルセロナでも主力として活躍し、公式戦183試合の出場で44ゴール5アシストをマーク。コパ・デル・レイやUEFAカップウィナーズカップの優勝に貢献した。その後はニューヨーク・コスモスやフローニンゲンでプレー。ニューヨーク・コスモスでは“皇帝”の愛称で知られる元西ドイツ代表DFフランツ・ベッケンバウアー氏とも共闘した。 1991年の現役引退後は指導者に転身し、オランダ代表やオーストラリア代表のアシスタントコーチ、NECの監督などを歴任。2006年夏からの2年間は古巣バルセロナでフランク・ライカールト氏の下でアシスタントコーチを務めた。 アヤックスはニースケンス氏の訃報に際し、クラブの公式X(@AFCAjax)上で「ヨハン・ニースケンス氏の訃報を耳にし、とても悲しんでいる。今は彼の家族に心からお悔やみを申し上げます。アヤックスのレジェンドよ、安らかにお眠りください」と発表。また、バルセロナもクラブの公式X(@FCBarcelona)上で「バルセロナはヨハン・ニースケンス氏の死去をたいへん残念に思う。永遠に我々の記憶に残り続けるレジェンドよ、安らかにお眠りください」と哀悼の意を表している。
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