九州で長く続いてきた「朝課外」、3年前に見直しの声を上げた元生徒会長「必然的に睡眠不足だった」
●朝課外に驚く九州以外の友人 「先生もかなり大変だと思う」
ーー早田さんの問題提起の後、偶然タイミングが重なったためなのか、熊本県などで朝課外を廃止する動きが加速しました。延岡高校を卒業した今、朝課外についてどう考えていますか? 高校生の時、僕個人としては内心「こんなものとっととやめた方がいい」と思っていましたが、生徒会長としては中立かつ冷静に考える必要があるという思いもあり、「一気に廃止しないとしても、現状維持は負担が大きいので、本当の選択制にしましょう」と提案したつもりでした。 その手始めに生徒アンケートを取ってほしいと伝えましたが、取らせてもらえませんでした。それは卒業した今も納得できません。 大学に入って九州以外の出身の友だちと話すと、そもそも「朝課外」というワードが全く出てきません。こちらから切り出すと、「そんなものがあるの?」と驚かれます。 子育てや介護がある先生たちはかなり大変だと思います。教員になりたいと思う人が減るのも分かります。朝課外の時間を有効活用すれば、先生も授業研究の時間に当てることができて授業の質が上がるかもしれません。 僕は行きたい大学に進学できたので、今さら怒りはありません。卒業してしまった今、当事者ではない僕が声を上げても外部の一意見にしかなりません。今の高校生たちの声を一番大切にしてほしいと思います。 後輩たちには充実した高校生活を送って夢の実現に向けて頑張ってほしいです。正しく議論が進んでみんなにとって良い結論が出ることを望んでいます。