日本男子、全勝スロベニアに快勝! 石川&高橋藍の両エースが苦しむなか…西田有志が光る26点!/バレー
「買取大吉 バレーボールネーションズリーグ 2024 福岡大会」男子第2週(8日、福岡・西日本総合展示場)パリ五輪の出場権を懸けた大会。既に五輪出場権を獲得している日本は、ここまで6戦全勝のスロベニアを3-1で下し、6勝2敗とした。西田有志(24)=パナソニック=がチーム最多の26得点と爆発。世界ランキングが接近していたライバルとの一戦を制した。1次リーグは16チームが各12試合を戦い、決勝大会には開催国のポーランドを含む8チームが進む。 金狼がほえた。セットカウント2-1の第4セット、24-21で主砲の西田にトスが上がる。ライトから放ったバックアタックが相手のレシーブを弾き飛ばすと、左拳を突き上げて7704人の大歓声を一身に浴びた。 「来るだろうなと思っていたし、そこで決め切るのが自分。自分の仕事を全うしただけ」 試合前のランキングでポイント差が0・93と接近していたスロベニア。福岡大会最後の試合は、今後のランキングや五輪本番の対戦を想定しても重要な一戦だった。第1セットは競り合いから奪ったが、相手のサーブに押された第2セットは主将の石川が1得点、高橋藍も2得点と苦しんだ。 そんな中で西田が気を吐いた。セットカウント1-1の第3セットも先に相手に24点を取られたが、ここで西田がライトからの強打でブロックアウトを奪う。これでジュースに持ち込むと逆転で奪取。第4セット19-17では186センチの身体を目いっぱいに伸ばして相手強打をブロックでシャットするなど、厳しい場面で得点を重ねた。26得点はチーム最多。決定率71%のアタックでの20点に加え、ブロックで2点、サーブで4点と大爆発した。 この大会に向けて体重を6~7キロ減量。「昔の軽さが戻ってきた」。おかげでジャンプ力がさらに向上。スロベニアはリベロを除く平均身長が200・8センチと高さを誇るが、そのブロックの上から強打をたたき込んだ。 妻の古賀紗理那(NEC)が主将を務める女子代表は12日から第3週・福岡大会がスタートする。夫婦でのパリ五輪出場へ、「プレッシャーがかかる中、男女とも五輪でプレーすることを僕たちも望んでいるし、日本中の人も望んでいると思う」と背中を押した。(山下幸志朗)