あなたがつけたタイトルが、ガリレオシリーズの一部⁉「東野圭吾を爆流(バズ)らせろ!」タイトル募集キャンペーンって知ってる?
累計1500万部を突破した東野圭吾さんによるガリレオシリーズ第10弾『透明な螺旋』の文庫化(2024年9月4日発売)を記念して、東野圭吾さんから読者への「サプライズ・プレゼント」企画が実施中!『透明な螺旋』文庫化記念第1弾のキャンペーンでは、新しいガリレオ短篇小説のタイトルを募集し、東野さんが自ら選考、最優秀賞に選ばれたタイトルで東野さんが新作短篇を執筆する。ファン必見のこの企画はなぜ実施が決定したのか?応募する際のコツなども含めて担当者に話を聞いてみた。 【画像】気になる豪華な副賞は… ――今回のキャンペーンについて、目的や狙いなどについて教えてください。 「爆流らせろ!」というキャンペーンタイトルには、「すでにバズり切っていると言っても過言ではない東野圭吾さんを、皆さんの考えたタイトルでさらにバズらせていただきたい」という思いと、「爆流」という漢字の字面からのイメージで「東野さんの脳内に電流が走るほどの刺激を与えていただきたい」という想いを込めました。担当編集者としては、ガリレオシリーズ第10作という節目の文庫刊行を記念して、改めてガリレオシリーズの魅力をより多くの読者に知っていただきたいと思っています。ガリレオの短篇は独特なタイトルが特徴ですが、それをよくご存知のシリーズファンにも楽しんでいただけて、かつまだ一度もガリレオ作品を読んだことのない方にも「短篇タイトル」を考えるという参加しやすい切り口でこのシリーズに興味をもっていただけるのではないかと思います。東野圭吾さんは、誰もやったことのない挑戦を常に続けている作家です。そのことをこの企画を通じて皆さんに知っていただきたいです。 ――読者から募集したタイトルで東野圭吾さんが短篇を執筆するというアイデアは、どのようにして生まれましたか? 担当編集者の企画書に誤字があったことをきっかけに、シリーズ既刊文庫の新帯で「東野圭吾がつけた新タイトル」を打ち出すという企画が生まれました。その後「“タイトル”を切り口に何かキャンペーンができないか」というご相談の中で、「読者をもっと驚かせたい」という東野さんの想いから、公募したタイトルからガリレオの完全新作短篇を書くという非常に難しいご提案を東野さんご自身から頂戴しました。 ――漢字+送りがなで表記される規則性をもったタイトルに読みがなを添えて応募するとのことですが、タイトル採用に向けたヒントがほかにもあれば教えてください。 募集記事にも書かせていただきましたが、「鬼客る(カスハラる)」といった現代的な要素や、「終麺る(しめる)」といったユーモア溢れるもの、あるいは「このタイトルで、いったいどんなガリレオ短篇ができあがるの?」といった予想もつかないようなものだと、東野さんの創作意欲もさらに燃え上がるのではないかと、担当編集者としては思います。 ――副賞としてオリジナル刻印入りバカラグラスが贈呈されるとのことですが、なぜ副賞としてこちらを選ばれたのでしょうか? 『沈黙のパレード』単行本刊行時、『透明な螺旋』単行本刊行時のキャンペーンでも、バカラグラスを賞品にしており、実は、今回が初めてではないのです。 ――8月下旬にも更なる企画がスタートされたとのことですが、それについて教えてください。 「ガリレオ診断でプレゼントを当てろ!」というキャンペーンです。質問に回答していくと「あなたにぴったりのガリレオ作品」がわかり、その結果をXでシェアしていただき、かつ応募フォームから応募して下さった方の中から、抽選で賞品が当たる企画を実施しています。ガリレオシリーズはどの順番で読んでいただいても間違いなくすべておもしろい作品なのですが、このキャンペーンが「ガリレオシリーズは作品数が多いので、どれから読めばよいのかわからない」と感じている読者の方の一助になればと思っています。また、気軽に遊んでいただくことで、そのときの気分にぴったりな作品がおすすめされるようになっています。 ――読者へのメッセージをお願いします。 ガリレオシリーズでは、過去にも『沈黙のパレード』単行本刊行時に「キクノン」というキャラクターのデザイン募集を行ったり、『透明な螺旋』単行本刊行時には「ガリレオファンアート」の募集をしたりしています。また、『禁断の魔術』単行本刊行時には「タイトル読み方当てクイズ」募集や、ガリレオシリーズといえばインスタントコーヒーということで、コーヒーを賞品として作ったこともあります。このコーヒーは、ドラマ・映画で湯川学を演じる福山雅治さんにも気に入っていただき、福山さんの公式サイトで販売されることになりました。このように毎回、読者の意表を突くキャンペーンを展開してきましたが、今回は特に、東野さんご自身が「あなたの考えたタイトルで」正真正銘の新作を一篇書かれるということが大賞の賞品となるため、「空前絶後」のキャンペーンだと考えています。 ■「東野圭吾を爆流らせろ!」タイトル募集 最優秀賞受賞者1名には、東野さんによる短篇小説執筆のほか、副賞としてオリジナル刻印入りバカラグラスや特製図書カードNEXT(5000円分)も贈られる。また優秀賞5作も選出し、特製図書カードNEXT(5000円分)が贈られる。 応募受付期間は2024年8月7日~10月31日(木)23時59分。受賞者の発表は11月末頃を予定。 自分の考えたタイトルで完全新作の短篇小説を執筆してもらえるかもしれない贅沢なキャンペーンはまさにファン必見。どんなタイトルからどんな作品が生まれるのか。今からワクワクが止まらない。ぜひ応募して、『透明な螺旋』とともに東野圭吾さんの作品を楽しんでみてはいかがだろうか? 文=岸遥南