【年数・金額・利回り別】新NISA、どう増える?「積立投資」シミュレーションまとめ
【運用利回り別】月5000円~5万円の積立で期待できる「老後資金」はいくら?
さきほどのシミュレーションは、運用利回りが3%であることが前提でした。 ただし、実際の運用における利回りがどうなるかはわかりません。そのため、運用利回りによって資産評価額がどれくらい変わるのかを知っておくことは重要です。 次に、運用利回りごとに30年間の積立結果をシミュレーションしてみましょう。 ●【利回り年率1%】月5000円~5万円の積立で用意できる老後資金 ・積立額:5000円 資産評価額:210万円 ・積立額:1万円 資産評価額:420万円 ・積立額:2万円 資産評価額:839万円 ・積立額:3万円 資産評価額:1259万円 ・積立額:4万円 資産評価額:1679万円 ・積立額:5万円 資産評価額:2098万円 ●【利回り年率3%】月5000円~5万円の積立で用意できる老後資金 ・積立額:5000円 資産評価額:291万円 ・積立額:1万円 資産評価額:583万円 ・積立額:2万円 資産評価額:1165万円 ・積立額:3万円 資産評価額:1748万円 ・積立額:4万円 資産評価額:2331万円 ・積立額:5万円 資産評価額:2914万円 ●【利回り年率5%】月5000円~5万円の積立で用意できる老後資金 ・積立額:5000円 資産評価額:416万円 ・積立額:1万円 資産評価額:832万円 ・積立額:2万円 資産評価額:1665万円 ・積立額:3万円 資産評価額:2497万円 ・積立額:4万円 資産評価額:3329万円 ・積立額:5万円 資産評価額:4161万円 同じ積立金額でも、運用利回りによって資産評価額は大きく異なることがわかりました。 運用利回りは、経済状況などに加えてどの銘柄に投資するかでも左右します。銘柄選びは、過去の運用成績や投資先などをよく確認して、慎重におこないましょう。
少額からスタートできる「新NISA」をチェックしてみて
実はネット証券などで新NISAをスタートすれば、月100円から新NISAでの投資がおこなえます。そのため、高額な貯金がなくても新NISAで資産運用を始めることが可能です。 投資についての知識をつける労力などがネックにはなりますが、労働以外の方法でお金を増やせる点は魅力といえます。 投資には払い込んだ額よりも減ってしまう「元本割れ」のリスクなどは伴いますが、「長期・分散・積立」の3つポイントを抑えれば、できる限りリスクを小さくできると言われています。 少額からでも、できるだけ早いうちから投資を始めていき、購入のタイミングを分散するように心がけるのがよいかもしれません。
参考資料
・日本銀行「資金循環統計(速報)(2023年第3四半期)」 ・金融庁「資産運用シミュレーション」 ・金融庁「つみたてNISA早わかりガイドブック」
荒井 麻友子