與真司郎さん×ヘアメイク森ユキオさんが語る「令和版メンズ美容」の大切にしたいポリシーとは|STORY
肌は内側のうるおいが大事。シンプルなケアを by森 ユキオ
與さん 森さんの豊富な知識と経験から今、おすすめのスキンケア法ってなんですか? 森さん 若い人の肌は、28日で皮膚の細胞を再生し、ターンオーバーを回しています。それが年を重ねて50、60歳になると80日ぐらいかかるようになるんです。中には年に3回しかターンオーバーができていない人も。肌に浸透する成分の大きさは表皮で分子量3000以下、その更に奥の真皮では分子量500程度と言われていて、スキンケアが肌に浸透するのはなかなか難しいのが現実。ヒト幹細胞培養液は真皮層にある真皮幹細胞に働きかけターンオーバーを促すことができると言われています。そういった再生医療を美容で利用するのも選択のひとつです。例えが極論ですが、みかん。いくら外側の皮のケアをやっても、中が腐ったらしぼんで美を保てません。肌も同じで内側のターンオーバーが整っていれば、表皮のケアはシンプルでもハリ感のあるお肌になれる、という理論です。 與さん 僕はインナードライで、保湿するためにアイテムを増やしていたけれど、それって表面を潤しているだけだったのかもしれません…。 森さん 肌科学から考えると化粧水はマストではないと思います。美容ローションかクリーム1つでも良いかと。表皮に関しては、適量の油分でシンプルにケアする。高温多湿の日本では、それくらいでちょうどいいと思います。 與さん そんなに少ないケアは少し勇気がいるな(笑)でも、紫外線からは守った方がいいんですよね? 森さん 紫外線はビタミンDを生成しますが、こと美肌という観点からだと、シミ、シワ、たるみなどエイジングの原因に。なので、日焼け止めは塗ることをおすすめします。人って神秘的な生物なんです。肌の表皮も素晴らしいバランスで保てるようにできている。 ポリシーの3つ目でもあるのですが「運動と睡眠」も美肌を育てる上ではとても大事。運動をすると質のいい睡眠がとれますよね。 運動で代謝を促して、質のいい睡眠で細胞を修復させる。質のいい睡眠をとる上では、水素にも注目しています。真司郎くんは、日ごろから運動をしていると思うので、シンプルケアで美肌は保てると感じています。そういえば、少しのストレスは若返りには効果的なんですよ。完全にストレスがないと人って老けてしまう。 與さん 僕はライブとかでいつも適度な緊張感があるので、ちょうどいいかも! 水素って摂取しても意味ない説、聞くことありますが…、本当のところはどうなんでしょうか? 森さん それは、水素をきちんと閉じ込められていないもので摂取しているから。水素って老化とか病気の原因の9割と言われる悪玉活性酸素を抑制するのに副作用がないんです。そして宇宙で1番軽くて小さい分子なので体の中のどこにでもいき、腸内環境も改善に導き、腸と密接な関係にある自立神経も整う可能性が高いです。 ――STORY世代は時間がない人が多いのですが、お二人のおすすめの隙間美容法を教えてください 與さん 僕は直接的なスキンケアではなく、心と体を整えることに時間を使います。例えば、少しイライラする時は、深呼吸を1~2分したり。電車やエレベーターの中でも簡単にできます。10分ほど時間があったら、YouTubeを見てヨガをすることもあります。驚くほど心が整うんですよね。 森さん 時間の使い方がすばらしい、さすがですね。健康=美だと思うから、そこへのアプローチをします。普段、僕はあまり座らないようにしていて。人は構造的に座ることに向いていないそうです。座ってばかりいると、筋力が弱まり、足が悪くなり、年齢を重ねると歩けなくなったり。周りを見ても、歩いている人、立っている人には若さがあり、それが美しさに繋がっていると感じます。立っているだけなので簡単です(笑)。 與さん 僕は散歩も大好きなんですが、散歩している時って頭が整理されてアイデアもわく。美容にもいいなら一石二鳥ですね。僕は今、先日できてしまった帯状疱疹の跡が少し気になるのですが、どんなアプローチがおすすめですか? 森さん 消えない跡やシミなどは美容医療でレーザーのカウンセリングを受けてみてよいでしょう。ただしレーザー後は紫外線が、オゾン層に穴が開いたところに降り注いでいるようなものなので。レーザーで処置する場合は、必ず秋にやってください。傷跡の治り方って、人それぞれ体質があって、すぐ元に戻る人もいれば、黒くシミになってしまう人も。色素沈着しやすい人は1年以上消えない場合もあります。もうひとつは肌の奥のケアができるポレーションを使ってケアをしていくのも効果的かと思います