安田祐香、雨にも負けず暫定首位スタート「あと2日、ずっと上で戦いたい」 初Vへ視界は良好/国内女子ゴルフ
ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン第1日(20日、宮城・利府GC=6638ヤード、パー72)雷雲接近のため、スタートが1時間45分遅れ、日没サスペンデッドとなり、3人が競技を終えられなかった。ツアー未勝利の安田祐香(23)=NEC=が7バーディー、ボギーなし、自己ベストタイの65をマークし、暫定首位でスタートダッシュに成功した。1打差の暫定2位には、佐久間朱莉(21)と渡辺彩香(31)=ともに大東建託=がつけている。 大雨をものともしない好スコアで、好調な船出を決めた。ツアーで唯一の東北開催の試合で、安田がボギーなしの65をマーク。充実の内容に、自然と声が弾んだ。 「前半の最初の方は雨が強かったけど、ボギーをたたかなかったのがよかった」 10番(パー4)から出て、5メートルを沈めてバーディー発進。13、15番でともに10メートルを入れて流れをつかんだ。計7バーディーを奪い、「カップを少し超えるくらいのタッチで打てている。(ここまで入るのは)珍しい」と笑った。 今大会の特別協賛の住友ゴム工業と用具契約を結ぶ。小学3年で初めてクラブを手にし、2020年に契約を結んだ。現在は同社のブランド「ゼクシオ」のアンバサダーも務める。ホステスプロとして、「クラブを宣伝できる試合。契約選手は多いし、もっと注目される選手もいる。あと2日、ずっと上で戦いたい」と力も入る。 昨年大会は2日目に2位につけるなど、相性もいいコース。目指すは悲願のツアー初優勝だ。「一つでもいいプレーを見せられたら」と静かな口調に決意を込めた。(高橋朝香)