「741億円を費やしても何も変わらない」テン・ハーグを解任すべき?キャラガーが持論
リヴァプールOBジェイミー・キャラガー氏は、マンチェスター・ユナイテッドのエリック・テン・ハーグ監督について持論を展開した。 【最新順位表:プレミアリーグ】マンチェスター・U、欧州カップ戦出場も危うく 今季テン・ハーグ監督体制2年目を迎えたマンチェスター・U。しかし、チャンピオンズリーグではグループステージ最下位で敗退、プレミアリーグでも残り3試合で5位トッテナムと9ポイント差の8位に甘んじており、厳しい戦いが続いている。この成績からテン・ハーグ監督への重圧は高まっており、さらにクラブ内でサッカー部門責任者の変更があったことなどから、今季終了後に解任される可能性が伝えられてきた。 そんな中、マンチェスター・ユナイテッドOBギャリー・ネヴィル氏は「もう1シーズン続投させるべき」とも主張していたが、共に『スカイスポーツ』で解説を務めるキャラガー氏の意見は正反対のようだ。『テレグラフ』のコラムでアーセナルのミケル・アルテタ監督と比較し、「同じ試合数の段階(公式戦最初の100試合)では、テン・ハーグ(60勝12分け28敗)がアルテタ(54勝20分け26敗)を上回っていることは多くの人に衝撃を与えるだろう」としつつ、以下のように続けている。 「だがアルテタのアーセナルは、テン・ハーグのマンチェスター・Uほどパフォーマンスが低下することはなかった。リーグ戦は苦しんだが、カップ戦や欧州大会の成績は救いだった。それは挫折の中でも常に最終的な目的地への感覚があったことを意味する。アーセナルが良い結果とパフォーマンスを見せた時、練習での努力の成果が垣間見えた。アーセナルは、前に進むために一歩下がったんだ」 「対照的に、マンチェスター・Uは昨季前進したものの、それから数歩も後退してしまった。テン・ハーグはアヤックスでの功績を評価され、新進気鋭の若手指揮官ではなく、即戦力として期待されていた。アルテタと同じく、最初のシーズンは現実的に起用可能な選手を活かす以外は選択肢がなかった。だが、それから3回の移籍市場で3億8000万ポンド(約741億円)を費やしているが、何も変わっていない。放出した選手よりも、新たに購入した枯れ木の方が多いからだ。最初の公式戦のスタメン11人中、未だ7人がファーストチョイスだ」 「テン・ハーグの下、ユナイテッドが積極的なプレーシステムで傑出したパフォーマンスを見せた試合がいつだったか思い出せない。2年が経過しても、トップチームのような整理はされていない」 「アルテタも苦労した時期があったが、クリスタル・パレス相手の0-4敗戦に匹敵するものはない。そして彼とテン・ハーグの最大の違いは、オーナーが任命したかどうか。アーセナル理事会はアルテタに賭けたが、マンチェスター・Uでは論理的にラトクリフ卿の判断で決まる可能性が高いだろう」