BE:FIRST・RYOKI「動物たちにとっての“幸せ”とは?」動物行動学専門医と考える
『クイック・ジャパン』編集部による、「人と動物の調和」がテーマの新媒体『HARBOR MAGAZINE』。2025年1月31日に発売される第2号の表紙と特集には、BE:FIRSTのRYOKIが自身の愛犬と登場。 【画像】愛犬を両手に、満面の笑顔を見せるRYOKI 特集では自身の愛犬である、カニンヘンダックスフンドのダダちゃん、ビション・フリーゼのモモちゃんとの撮り下ろしグラビアのほか、ソロインタビューを掲載。 さらにRYOKI本人の希望で、獣医師・動物行動学専門医の入交眞巳先生と、動物目線での “幸せ”を考える対談も実現した。ここでは、特集内のスペシャル対談から一部を抜粋し、本誌のアザーカットとともにお届けする。 <入交眞巳 (いりまじり・まみ)1967年、東京都出身。日本獣医畜産大学を卒業し、都内の動物病院で勤務後、アメリカの大学で獣医行動学を学び専門医としての資格を取得。帰国後、獣医行動学の専門家として大学や動物病院で勤務。現在は東京農工大学ディープテック産業開発機構特任准教授を務める。>
忙しい日々、愛犬たちにしてあげられることは?
RYOKI はじめまして、よろしくお願いします! 今日、動物行動学を専門とされている入交先生とお話しできるのを楽しみにしていました。まず、先生は普段どのような活動をされていらっしゃるのかお聞きできますか? 入交眞巳 よろしくお願いします! 私は獣医師でもあるので、どちらかといえば動物の精神科医という立場で、飼い主さんのお話をお聞きして「おそらくこんなことを言っていますよ」「今はこういう気持ちだと思いますよ」と動物の気持ちを分析したり、飼い主とペットのボタンがかけ違っていたら、「こんなふうに解決してみましょう」と提案しています。 RYOKI 飼い主にカウンセリングをしているんですね。先生にお聞きしてみたいことがたくさんあるんです。僕は犬を2匹飼っていて、以前は休日にドッグランや旅行に行ったり、たくさん遊んであげられていたんですけど、最近は忙しすぎて、その時間がだいぶ減ってしまっていて。同居の母やシッターさんに幼稚園や散歩に連れて行ってもらったりはしているんですが、僕が全然構ってあげられていないので、寂しい思いをさせていないか心配なんです。 入交 なるほど。ちなみに幼稚園などに連れていくとき、ワンちゃんが嫌がっているとかそういうことはないですよね? RYOKI 外出用の鞄を見せただけで大喜びするくらい、すごくうれしそうに跳ね回っています(笑)。 入交 それなら、ものすごく幸せに感じていると思いますよ! RYOKIさんが不在のときもいろいろ気遣ってもらえて喜んでいるんじゃないかな。RYOKIさんにバイバイされるときは悲しいでしょうけど、「ひどい」とは思っていないはずです。 RYOKI (ホッとした表情で)そうですかね……よかった! ダダはボールをキャッチする遊びが好きで、広いドッグランに行ったときに、日が沈むまで気付けば5時間くらいやり続けていたことがあったんです。 入交 ええ、5時間も! それはすごい。 RYOKI こっちがやめるまで全然止まらなくて。それで「普段満足に遊べていないから、ストレスが溜まっているのかな?」「体力が有り余っているのかな?」と心配になってしまったんです。普段、ケージにいるときに吠えることも多いので「ダメだよ」と叱るんですけど、「十分に遊ばせてあげられていないのに、叱るのは違うんじゃないか」と悩むこともあります。 入交 できる範囲でワンちゃんのことを考えていらっしゃるから、全然大丈夫だと思いますよ。逆にご家族が「あれをしてあげなきゃ」「こうじゃなきゃダメだ」と不安な気持ちを抱えていると、全部伝わってしまいますから。犬は精神的に、人間の2歳児と同じと言われているんですね。だからおっしゃるとおり、一方的に叱っても意味はないと思います。そういうときに「今は忙しいから、これで遊んで待っていてね」と、知育玩具を渡すのもオススメですよ。