北陸 寒波襲来 冬将軍 クリスマス頃まで居座る 新潟を中心に警報級の大雪のおそれ
14日、気象庁は、北陸地方を対象に「低温と大雪に関する早期天候情報」を発表しました。あさって17日(日)頃から降雪量がかなり多くなる可能性があり、20日(水)頃からは気温がかなり低くなる可能性があります。農作物への被害、水の凍結による水道管の破裂、大雪や路面の凍結による交通障害などの発生する可能性に十分留意し、今一度冬装備を確認して下さい。
第1波は17日~18日
17日(日)は、日本付近は強い冬型の気圧配置となる見込みです。北陸上空1500mには平野部で広く積雪の目安となる-9℃以下の寒気が次第に流れ込むでしょう。まだ初雪の観測されていない北陸西部の福井・金沢・富山でも18日(月)にかけて初雪の観測がありそうです。一方、北陸東部の新潟では、山沿いを中心に降雪が強まり、警報級の大雪となる可能性があります。今後の情報に十分注意してください。 上の地上天気図で示されているように、等圧線の間隔が狭い縦縞模様で、新潟を中心に雪を伴った暴風や視界不良、倒木に起因する停電、交通のダイヤの乱れ、高波等も予想されます。十分警戒して下さい。
第2波は20日~24日頃 第1波より強い寒気 長引く予想も
19日(火)は、上空の寒気は一旦弱まりますが、20日(水)からは再び冬型の気圧配置が強まり第2波が始まるでしょう。北陸上空には、西廻りで第1波より強い寒気が流れ込み、24日(日)頃まで居座る可能性があります。発達した帯状の雪雲である「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)」が北陸地方を指向する予想もあり、JPCZの発達した雲域がかかり続けると平地でも積雪が急増するでしょう。このような場合、局地的には平地でも立ち往生リスクが急激に高まることもあり得ます。 雪の原料である水は日本海から供給されており、海面水温が高い状況が続いています。JPCZの動向については、直前まで見極めをする必要がありますが、北陸西部でも第1波(17日~18日)より降雪量が多くなり、低温が続くことで、雪が溶けにくくなることもありそうです。大雪への備えを確認して下さい。