<雄風を起こせ!・’22センバツ花巻東>選手紹介/7 田代旭捕手/若松聡大外野手 /岩手
◇攻守でチームけん引 田代旭捕手(2年・遠野東中出身) 高校通算41本塁打を放つ左の主砲。主将として攻守でチームをけん引する。捕手は小学3年から。「一人だけ別方向を向いてプレーができる特別なポジション。投手と一体になれる」と魅力を語る。 中学時代はそつなく安打を量産したが、長打は少なかった。「このままでは打てない」という危機感があったという。佐々木洋監督から「脇を上げて、フルスイングで」と助言を受け、大谷翔平の体の使い方などを参考に模索し、今のフォームにたどり着いた。 明らかに感触が変わり、「打った瞬間に確信できる打球が飛ぶようになった。本塁打の質が上がった」と手応えをつかんだ。2年になって一気に39本を記録した。 昨年末に右肩を手術し、現在はキャッチボールができるまで回復。センバツでの復活に懸ける。 ◇ライバルに負けない 若松聡大外野手(2年・遠野東中出身) 中学3年だった2019年夏、智弁和歌山対星稜(石川)戦をテレビで見て、延長十四回までもつれた熱戦に胸が熱くなり、甲子園が目標になった。 同学年の田代旭や宮沢圭汰は同じ遠野東中出身。シニアチームに所属していた2人とは別に軟式野球部でプレーしていた。2人を頼もしく思う一方、「田代と宮沢に負けない」という気持ちも強い。「諦めずに取り組むことが大切」と、どうしたらチームに貢献できるのかを考えて練習に励む。 守備のポジション取りや打球の予測などが得意で、一歩目の速さを意識する。練習中は守備のうまい選手に助言を求め、後方への打球の追い方やボールがバットに当たった時の動きを参考にする。 2人のライバルと一緒に「日本一」という目標を達成したいと意気込む。=つづく