三重・松阪市総合計画に意見 市長が委嘱状 公募市民委員を含む19人
三重県松阪市が現在策定している総合計画について、専門的な知見を生かして意見する「市総合計画審議会」の第1回が17日午後1時半から本町の市産業振興センターであり、公募市民委員3人を含む19人による組織が始動した。複数回の会合を経て10月には基本構想などについての意見を答申する。役員選出では四日市大学名誉教授の岩崎恭典さん(63)を会長に選んだ。 竹上真人市長の諮問機関として設置される審議会は、市条例に基づき、市総合計画の基本構想、基本計画、地方創生総合戦略の三つについて協議し、盛り込むべき考え方などを答申する。 対象とするのは、本年度から2027(令和9)年度までを計画期間とする市総合計画。最終を予定する10月9日の審議会で答申を受けた市では、市議会11月定例会で関連議案の可決を目指す。パブリックコメントは時期を並行して8月ごろを予定する。委員の任期は答申を提出するまでとなる。 初顔合わせとなった第1回には19人のうち、公募市民委員の保育士・笠木千夏さん(50)=嬉野中川町、会社員・木本英伸さん(55)=川井町、同・冨保孝之さん(35)=小片野町=を含む17人が出席。竹上市長から委嘱状を受け取った。互選により、会長には岩崎さんを、副会長には市住民自治協議会連合会会長の水谷勝美さん(77)を選んだ。 竹上市長は「総合計画は市で作る、ありとあらゆる計画、戦略の最高位となるもの。ここに書かれていることが(市政に)かなり影響してくる」と重要性を強調。その上で今回の市総合計画が「人口減少の時代」に進められることに言及し▶松阪に生まれた子供たちが定住できる▶超高齢化社会でも福祉が実現できる▶公民連携が機能する──まちづくりを意識した意見を要望した。 正副会長と公募市民委員以外の委員は次の通り。(かっこ内は団体名など) ▶福田哲也(社会教育委員会委員)▶大西秀明(松阪認可保育園連盟久保保育園園長)▶平岡直人(松阪地区医師会会長)▶中森弘幸(松阪市社会福祉協議会会長)▶北岡巌(松阪市老人クラブ連合会会長)▶世古佳清(松阪市障害者団体連合会会長)▶山本清已(JAみえなか農業協同組合代表理事組合長)▶水谷晴夫(松阪飯南森林組合代表理事組合長)▶髙畑明弘(松阪商工会議所専務理事)▶西川弘純(松阪青年会議所副理事長)▶岡本孝雄(松阪市観光協会専務理事)▶伊藤暁広(連合三重松阪多気地域協議会議長)▶谷雄介(松阪警察署警務課長)、庄山徹(県デジタル改革推進課課長)