一審「社会通念」二審「社会的な意識」でそれぞれ棄却…同性パートナーも『遺族』最高裁で破られた社会の壁
谷村さん: 「パートナーに万が一のことがあったときとかに病院、入院生活だったり手術だったりとか、亡くなってしまうようなことがあったら、自分がどういう風に家族として関わっていくことができるのかという保証が全然されていない状態で生活をしているので、そこはすごく不安」 中村さん: 「不安というか、どんどん出てくるだろうなとは思いますね」
■事件から10年の節目にもたらされた「希望」
世の中や司法の判断が少しずつ変わっても、同性パートナーの関係は法律から疎外されてきた。 最高裁判決の日、明るい笑顔を見せた内山さん。大切なパートナーを失ってから10年という節目に贈られたのは、『同性パートナーも遺族』という、2人の関係を公に認める判断だった。
矢崎暁子弁護士: 「今回、全国で初めて犯給法の事実婚該当性を争った訴訟で、たったひとりで戦ってこられた内山さん。内山さんには本当にお疲れさまでしたと言いたいです」 内山さんのコメント: 「期待しては裏切られてきたので、希望は持たないようにしていました。今回、最高裁判所の裁判官が、同性パートナーも異性パートナーも同じだよと認めてくれて、ようやく安心できました。」 誰もが大切な人と“家族”に。そんな当たり前の日を、今も待ちわびている人がいる。 2024年4月1日放送