秋篠宮ご夫妻 国交樹立100周年のトルコをご訪問 日本とゆかりある人々に感謝 「有意義な旅」
秋篠宮ご夫妻は、12月3日から8日までトルコを公式訪問されました。 訪問は、日本とトルコの国交樹立100周年を記念したものです。 【画像】世界最古とされる鉄の塊が発見されたという「カマン・カレホユック遺跡」 アジアとヨーロッパにまたがるトルコは、日本との関係も深く、世界でも有数の親日国です。 秋篠宮さまは首都・アンカラの大統領府で、エルドアン大統領を表敬訪問されました。 約40分間の面会で天皇陛下からのメッセージを伝えたほか、皇室とトルコの古くからの交流について話されたといいます。 一方、紀子さまは大統領夫人の案内で、大統領府にある国内最大の図書館を見学されました。 子どもたちを対象としたワークショップを視察し「メルハバ(こんにちは)」とトルコ語であいさつを交わされた紀子さま。 子どもから、額に入った飾り皿のプレゼントを受け取られました。 皿にはトルコが原産で国の花にもなっているチューリップが描かれていて、紀子さまは「ラーレ(チューリップ)?」と笑顔で尋ねられました。 トルコで初めて日本語・日本文学科が作られたアンカラ大学は、日本語教育の拠点となっています。 学生たちが合唱やソーラン節の踊りでご夫妻を歓迎しました。 日本文化のサークル活動を見学されたご夫妻。学生たちが書いた書道作品の力強い文字に感心されたご様子でした。 日本のアニメや文化をモチーフにした手芸作品に紀子さまは「すてきです。温かみがあって」と話され、秋篠宮さまが「これ、まっくろくろすけ」と作品を手に取られると、学生は「ジブリが好きなんです」と応じていました。日本文化に強い関心を持つ学生たちと日本語で交流されました。
明治時代の「エルトゥールル号」から…トルコとの深い交流の歴史
滞在4日目、ご夫妻は海事博物館に足を運ばれました。 ご覧になったのは、1890年に日本で遭難した軍艦「エルトゥールル号」に関する展示です。 オスマン帝国から明治天皇への贈り物を運んだ「エルトゥールル号」。 和歌山県沖で座礁しましたが、地元住民により69人が救出されました。 ご夫妻は、両国の友好の原点となった出来事に思いを馳せられていました。 滞在中、日本とゆかりのある人たちとも面会されたご夫妻。 東日本大震災で捜索活動に携わった、緊急援助隊の隊長に感謝を伝えられました。 また、トルコ航空の元乗務員5人ともお会いになりました。 イラン・イラク戦争が続いていた1985年、イランに取り残された日本人215人を救出したのがトルコ航空機でした。 秋篠宮さまは「その時は機関士でいらっしゃったんですか?」などと質問されました。 ご夫妻は一人一人と握手を交わし、「深く感謝します」とお礼を述べられました。 ギョクベルクさん: また同じミッションを頼まれたら、いつでも準備ができていると伝えました。お二人と話せたのは誇りです。子どもや孫にも話します。 オザルプさん: 39年たっても、日本の方々が我々のことを覚えていてくれることをうれしく思います。 ご夫妻は、日本とトルコの国交樹立100周年を記念する式典に出席されました。 おことばで、「日本とトルコは、一般的な交流にとどまらず、トルコ語の諺である『雨天の友』のように、困難な時に助け合う歴史を重ねてきました」とエルトゥールル号やトルコ航空の協力などについて触れられた秋篠宮さま。 「このような、両国の『絆』を象徴する出来事が、次の100年に向かっても語り継がれていくことを願っております」と話されました。 記念コンサートでは、トルコの民族舞踊と和太鼓がコラボレーションしたパフォーマンスが披露されました。 記者から「トルコはいかがですか?」と聞かれると… 秋篠宮さま: アンカラに着いてまだそんなに日はたっていないけれども、いい滞在だなというふうに思っています。 紀子さま: 訪れる先々でお会いする方から話をうかがっておりますと、トルコと日本、日本とトルコの強い絆で結ばれていることに思いを深くしております。
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