なぜ日本には「歯医者」が多いの?歯科医師の平均年収とは?
歯科医師になるには多額の学費が必要
歯科医師になるには歯学部を卒業しなければなりません。医学部の一種だけあって、歯学部の学費は高額です。 学校が国立や公立であるか、あるいは私立であるかによっても変わりますが、文部科学省の調査によると、私立大学の歯学部では平均321万8227円(2023年度入学者に係る初年度の授業料)となるなど、非常に高額です。 年間で平均約322万円となると、歯学部に6年間通った学費の総額は、2000万円前後となることが想定されます。このように、歯学部は将来歯医者になれる可能性があるとはいえ、非常に高い学費を要するようです。 なかなかこれだけの学費を、家庭の貯蓄などから捻出するのは簡単ではないでしょう。特に、歯学部へ通う学生の中には、奨学金を利用して進学している学生も少なくないと考えられます。 歯医者になるには、難易度が高い学部である歯学部に入学するだけでなく、多額の学費も必要であり、平均年収が高い分、そのハードルも高いものといえそうです。
まとめ
日本に歯医者が多いのは、昭和40年代に起こった生活環境の変化などによる歯の病気の急増にあるといわれており、そのときに歯医者を増やしたのが今に続いているようです。歯科医師の平均年収は、勤務医で1000万円前後と非常に高額です。 私たちにとって身近な職業でありながら、謎に包まれた部分も多くある歯医者ですが、今回の記事でその存在がより身近に感じられたのではないでしょうか。 出典 厚生労働省 第1回歯科医師の資質向上等に関する検討会 参考資料5 歯科医師需給問題の経緯と今後への見解 厚生労働省 令和5年賃金構造基本統計調査 職種(小分類)別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計) 文部科学省 令和5年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金等平均額(定員1人当たり)の調査結果について 執筆者:柘植輝 行政書士
ファイナンシャルフィールド編集部