「生活費にあてた」落とし物のICカードを現金化 近鉄駅員が計1万730円着服
近鉄の大阪難波駅に勤務する駅員が勤務中に、乗客の落とし物のICカードで乗車券を購入したあと、払い戻して現金化し、着服していたことが分かりました。判明している着服額は1万730円で、駅員は「生活費にあてた」と話しているということです。 近畿日本鉄道によりますと、去年12月、大阪難波駅の改札業務にあたる駅員が特急券の販売窓口で、4300円分の乗車券の払い戻しを窓口の係員に依頼しました。 係員が不審に思って監督者に申告し、防犯カメラで確認したところ、駅員が現金を受け取ったあと、そのまま駅務室に入る様子が映っていて、聞き取り調査の結果、乗客の落とし物のICカードを使っての着服が発覚しました。 その後の調査で、駅員は12月中に同様の手口でほかにも2回、現金を着服していたことが分かりました。 不正に使われたICカードはそれぞれ違う持ち主のもので、窓口に落とし物として届けられたり、駅で自分で拾ったりした3枚を使っていたということです。 着服した現金は生活費にあてたということで、駅員は「現金欲しさにお客様の遺失物を着服し、多大なご迷惑をおかけしました」と話しているということです。 近畿日本鉄道は、「社員への教育を徹底し、再発防止に努めます」とコメントしています。
ABCテレビ