「きかんしゃトーマス号」10周年 ローカル鉄道の人気者が2年ぶりに大井川を渡る 川根路に元気を届けたい =静岡
静岡放送
静岡県のローカル鉄道の人気者が、10周年です。6月8日から運行する大井川鉄道の「きかんしゃトーマス号」。台風被害に負けず、元の姿を取り戻そうと知恵を絞っています。 【写真を見る】「きかんしゃトーマス号」10周年 ローカル鉄道の人気者が2年ぶりに大井川を渡る 川根路に元気を届けたい =静岡 いまや、大井川鉄道の顔ともいえる「きかんしゃトーマス号」。2024年は大井川鉄道にやってきて、10周年の節目の年です。 <大井川鉄道 広報 山本豊福さん> 「新たな取り組みとして10年前からヨチヨチ歩きで始めたものが、皆さんの支援もあって続けることができた。感謝ですね」 「出発進行!」6月8日の土曜日からの運行を前に、6日は地元の子どもたちが体験乗車を楽しみました。 <園児> Q.どうですか? 「楽しい」 Q.どんなところが楽しい? 「トーマス乗るところ」「席」 2年前の台風災害の影響で、2023年は家山駅までの運行でしたが、2024年は区間が延びました。 <三島乾児カメラマン> 「きかんしゃトーマス号が大井川の本流を渡るのは、2年ぶりです」さらに、旅の楽しみを広げる取り組みも始めました。 <島田支局 篠原大和記者> 「島田市川根町の家山駅です。2024年のきかんしゃトーマス号は、帰り道に限り、この駅で乗り降りができるようになります。町で散歩をしたり、食事を楽しむことができるようになりました」 2023年は始発と終点の往復だけで途中下車などはできませんでしたが、2024年復路は家山駅で乗り降りができるようになりました。利便性を向上させ、“トーマスファン”に沿線のことも好きになってもらおうという考えです。 <大井川鉄道広報 山本豊福さん> 「きかんしゃトーマス号に乗りに来るお客さんは『大井川鉄道に乗りに来た』という意識があまり強くないと思う。沿線地域のことをほとんど知らない人が多い。知ってもらって、ぜひこのエリアのファンになってほしい」 この動きに地元も歓迎しています。家山駅の目の前にあるこちらのお店では、川根茶を使ったプリンなどが楽しめます。 <寿園CAFE 小澤長年代表> 「都会から来てくれた人には、川根町は新鮮だと思います。川根町を知ってもらうことはすごくいいこと。町の活性化にもなると思います」 少しずつ、災害前の姿に戻りつつある「きかんしゃトーマス号」が川根路に元気を届けます。
10周年ということで「きかんしゃトーマス号」の車内アナウンスが特別仕様になるなど、演出にも力が入っています。「きかんしゃトーマス号」は6月8日からクリスマスまでの期間は週末を中心に走り、夏休み期間中はほぼ毎日運行するということです。広報の山本さんによると、席は意外と空いているとのことです。
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