タモリがニッポン放送開局70周年特番で恩人のジャズピアニスト・山下洋輔と5年ぶり再会 出会いエピソードの〝正解〟明かす
タレント、タモリ(78)がこのほど、パーソナリティーを務めるニッポン放送開局70周年特番「笑顔にナーレ!タモリセッション2024」(7月15日放送、後3・0)の収録を行った。芸能界入りのきっかけをくれたジャズピアニスト、山下洋輔(82)と5年ぶりに再会。諸説ある出会いのエピソードの真相を明かし、サンケイスポーツの取材にラジオの魅力も語った。 フジテレビ系「笑っていいとも!」の司会などでテレビのイメージが強いタモリ。実はニッポン放送の冠番組「タモリのオールナイトニッポン」(1976~83年)をはじめラジオとも縁深い。収録はユーモアたっぷりのあいさつで始まった。 「ラジオはやり尽くしたんですよ。そろそろ79(歳)になるけど、(開局)70周年と聞くと、俺より9つも若いガキもいいとこじゃないか」 同局が積み上げてきた長い歴史も芸能界の大御所から見れば、まだこれからというエールだ。 ラジオパーソナリティーは、昨年2月放送のオールナイトニッポン55周年記念特番以来。「去年は55周年で今回が70周年。周年のプロです。俺の周年もやりたいぐらいなのに」とボヤいた。 ゲストの山下はタモリが30歳で芸能界入りするきっかけをくれた恩人。2人の出会いは諸説あるが、72年に山下らが福岡市内のホテルで行ったライブの打ち上げにタモリが乱入し、怒った宴会メンバーのでたらめな外国語に、それ以上のでたらめな外国語で返して山下に気に入られた際の詳細が明かされ、タモリは「これをオフィシャルにします」と認定した。 約3時間の収録では「オールナイト-」当時の下ネタトークも交え、本紙の取材に「毎回こんなんでいいんだろうか…と反省です」と苦笑い。当時は同局で平日夜の帯番組「だんとつタモリ おもしろ大放送!」(80~88年)も担当しており、「リスナーの生活の一部になることが基本であり、魅力」とラジオの強みを解説した。 31年半続いた「-いいとも!」や、86年から放送中のテレビ朝日系「ミュージックステーション」など長寿番組も多いが、「『いいとも』は半年で終わる予定だったんだから。番組なんて続かないと思っているから、気づいたら…というだけの話」とあっけらかん。パーソナリティーについて「もう周年はいいよ」と言いつつ、「呼ばれりゃ来るんだけどね」とニヤリ。現代のリスナーにも〝タモリ節〟はクセになりそうだ。(渡邉尚伸)