アギーレ新監督の所信表明を読み解く
メキシコ代表監督時代やリーガ・エスパニョーラで監督を歴任したときには放送禁止用語を連発して物議を醸し、退席処分を受けたこともある激情家。就任会見ということでやや控え目な表現ではあったが、それでも言葉の合間からアギーレ氏の熱い性格が漏れ伝わってくる。ロシア大会までの4年間のキーワードを求められたアギーレ監督は、こう答えている。「日本語でスペイン語と同じ意味のニュアンスになるか分からないが、コミットしたいと思っている」。コミットを和訳すれば「目標を確実に成就させること」となる。55歳の熱血監督はユース世代の育成にも大きな関心を寄せ、A代表を指導しながら「若手にも目配せしていきたい」とプランを明かした。規律を求める厳しさを含めて、ブラジルで一敗地にまみれた日本代表を建て直すには理想の指揮官かもしれない。注目すべき最初の招集選手は、28日に発表される予定だ。 (文責・藤江直人/スポーツライター)