配達中に見た人に似ている…行方不明の防災無線聞き110番 男性救助に貢献 新聞配達員と消防団に感謝状 館山
行方不明になった高齢男性の捜索、救助に貢献したとして、館山署の松本丈史署長は8日、新聞配達員でASA館山の山岸正利さん(60)と、館山市消防団(吉野隆志団長)に感謝状を贈った。 同署などによると、山岸さんは9月30日午前10時15分ごろ、市内の70代男性が同日深夜から行方不明になったとの防災行政無線を聞き、朝刊配達中に目撃した男性の特徴と似ていることから、110番通報。男性の早期保護につなげた。 消防団は同日から捜索を開始。山岸さんの目撃情報や男性の所持品などをもとに翌10月1日午後、安房神社から南東に約500メートル離れた山林の沢で上半身裸の男性を見つけ、とび口と団の活動服で簡易担架を作り、搬送するなどして救助した。男性は低体温症の症状があり病院に搬送されたが、命に別条はなかった。 贈呈式で松本署長から感謝状を受けた山岸さんは「パジャマのような服を着て歩いていたので、変だなと思った。元気になったと聞き、安心した」とほっとした様子。吉野団長(61)は「無事に見つかって良かった。普段から訓練している簡易担架を活用し、男性を搬送でき、喜ばしい気持ち」と話した。