常総学院・島田監督 チームで挙げた甲子園初白星 選抜高校野球
第93回選抜高校野球大会は第5日の24日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で1回戦が行われ、センバツ優勝経験校同士の対戦は常総学院(茨城)が敦賀気比(福井)を延長十三回タイブレークの末9-5で破り、第8日(27日)の2回戦に進んだ。常総学院は、8強入りした第87回大会(2015年)以来のセンバツ勝利となった。 【常総学院vs敦賀気比の試合を写真特集で】 ◇常総学院・島田直也監督 (高校野球の監督として甲子園初勝利)本当にうれしい。タイブレークの練習は、ほとんどやっていなかった。ここまで来たら打って勝とうと選手には話した。(最初の打者の秋本璃空選手には)「1球目はバントの構えで、相手の動きを見よう。そこから『打ち』に変えるから」と話した。秋本はバットに当てるのがうまい。何とかヒットでつなげられるのではと考えた。(決勝適時打は)期待以上の結果だった。ただ投球はいいとは言えない。先頭打者への四球が多く、守りのリズムを作れなかった。自分のミスもあって流れが悪かった。そこまで四球を出す投手ではないのだが、夢の舞台で少し意気込むところがあり、コントロールが悪くなったのかな。 敦賀気比の本田(克)投手の情報はなかった。狙い球は個人に任せたが、切れがあってなかなか対応できなかった。 大川(慈英投手)は速い真っすぐで抑えるのが持ち味。自信のある球でドンドン行きなさいと。秋本も大川も自分より気持ちが強い。脱帽です。(恩師で元監督の故木内幸男さんには)まだミスが多いのでそこは怒られるところかな。ただきょうはチームで勝った感じがするので、「よく頑張ったな」とは言ってもらえると思う。 ◇タイブレーク「気持ち一つに」田辺広大主将 フライアウトも少なくいい攻撃ができた。タイブレークの準備は全然していなかったけど「ここまで来たら気持ちだ」と言われた。自分たちの良いところは元気にプレーするところ。それだけを意識して全員で気持ちを一つにして戦った。 あの(タイブレークの)場面で打てるのが秋本(璃空選手)のいいところ。勝負強さが出た。ふがいない投球だったけどバットで活躍し、チームとしても心強い存在だ。打席にいるだけで打ちそうだし。秋本が打つと盛り上がる。投球が課題だが、逆にもっといい投球ができるとチームも乗ってくる。 秋本や大川(慈英投手)は初めての甲子園で緊張していた。その中で(捕手の)自分が最高のリードをできなかった。自分が全部悪かった。そこは修正して次に生かしたい。初めての甲子園で緊張や楽しさなどいろいろあったが、ミスが多く、その中でも自分のミスが多かった。上に行くほどミスで負けてしまう。そこは修正し、後は自分が引っ張れるように頑張りたい。後半に守り切って勝てたのは自信になる。次は楽しんでプレーするのと、自分たちの野球ができるようしっかり準備したい。 ◇全31試合を動画中継 公式サイト「センバツLIVE!」では、大会期間中、全31試合を中継します(https://mainichi.jp/koshien/senbatsu/2021)。また、「スポーツナビ」(https://baseball.yahoo.co.jp/senbatsu/)でも展開します。