【シクロクロス2023/24 WC第14戦 ホーヘルハイデ:プレビュー】WC最終戦はファンデルプールのホームレース、絶対的な主役の座は「天国への階段」
なによりホーヘルハイデ自慢の「階段」が、再び絶対的な主役の座に躍り出る。コース最終盤に待ち構える難所は、どこよりも高く、長く、まるで無限に登り続けるかのようで……「天国への階段」とさえあだ名される。ここを上り詰めれば、あとはそのままフィニッシュラインまで突っ走るだけ!
ファンデルプール最大のライバル、ワウト・ファンアールトとトム・ピドコックがひと足早くこの冬のシクロクロスを切り上げ、たしかに少し寂しくなってしまった。ただ次週の世界選手権の夜に自転車を降りるズデネック・シュティバルは、自身が3度目の世界選優勝をつかみ取ったホーヘルハイデへ、お別れを言いにやってくる。チェコ入りの前に、各年代別日本代表選手も参戦。エリート男子では、沢田時がこの第14戦にエントリーしている。
そして最終戦までもつれたUCIワールドカップの2023/24シーズン総合争いも、とうとう決着がつく。もちろん通算317ポイントで首位に立つエリー・イザビットが、2年ぶり2度目の総合優勝を、ほぼ手中に収めている。それでも34ポイント差で2位につけるヨリス・ニューエンハイスにも、一縷の望みがないわけではない。もしニューエンハイスがホーヘルハイデ大会の勝者となり、イザビットが20位以下に終わったその時……大逆転は起こる。
文:宮本あさか
宮本 あさか
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