続々立候補表明の自民党総裁選 上川外相は推薦人集めに自信も立候補表明は?
Daiichi-TV(静岡第一テレビ)
9月の自民党総裁選に向けた「ポスト岸田」候補による動きが本格化しています そうした中、静岡1区選出の上川陽子外務大臣も立候補に必要な推薦人確保について自信を示しています。 9月27日投開票の自民党総裁選。 日を追うごとに”ポスト岸田”を巡る戦いが熱を帯びています。 先週いち早く名乗りをあげた小林鷹之前経済安保担当大臣に続いて、この週末、立候補を正式に表明したのは・・ (石破茂元幹事長) 「わたくし石破茂はこの度の自由民主党総裁選挙に立候補をいたします。38年間の政治生活の集大成としてこれを最後の戦いとして原点に戻り、全身全霊で皆様にご支持を求めてまいります」 地元・鳥取で立候補を表明した石破茂元幹事長。 5度目となる総裁選を「最後の戦い」と位置づけ、自民党の信頼回復に向けて「ルールを守る自民党を確立する」と決意を語りました。 裏金事件や政治とカネの問題については「政治資金規正法を徹底的に順守しさらに法改正などに努める」としたうえで「透明性をもって取り組む」と強調しました。 前回の総裁選ではいわゆる「小石河」連合として小泉元大臣とともに河野デジタル大臣の支援に回った石破元幹事長。 今回はそれぞれが出馬し争う構図になることについて聞かれると・・・ (石破元幹事長) Q.今回は戦う相手になりますが「それはそれ、これはこれ。みんな同じ自民党だからね」 そして26日、前回選から一転、石破元幹事長とライバル関係となる河野太郎デジタル大臣が新たに名乗りを上げました ( 河野デジタル相) 「河野太郎です。自民党の総裁選挙に出馬いたします」 3回目の総裁選への挑戦となる河野大臣。 26日の会見では過去に外務大臣や防衛大臣を務めた実績をもとに”世界情勢の危機”と話し、「日本の果たすべき役割を議論し行動に移す」と訴えました。 (河野大臣) 「今回初めて自民党の総裁選挙で『世界のかたち』を議論しなければならない、そういう総裁選挙になったと思っております」 ”ポスト岸田候補”として10人以上の名前が挙がり混戦模様となっている総裁選 NNNと読売新聞が8月23日から25日までに行った世論調査では「次の自民党総裁に誰がふさわしいか」を尋ねると、石破元幹事長が22パーセントで1位、2位は小泉元環境大臣で20パーセント3位は高市経済安保大臣で10パーセント、4位は河野デジタル大臣で7パーセント、静岡1区選出の上川外務大臣は6パーセントで5位となりました また自民党支持層に限ってみると小泉元環境大臣が22パーセントで1位となっています また、総裁選で特に議論してほしい政策や課題は「経済対策」が29パーセントで最も多く、「年金など社会保障」が23パーセント、「少子化対策」が14パーセントで続きました。 小泉元環境大臣が8月30日に立候補の表明を予定しているなど、今週から次期新総裁の座をめぐる動きがさらに本格化していくとみられます そうしたなか、”ポスト岸田候補”の一人で静岡1区選出の上川陽子外務大臣が立候補に向けた動きを加速しています 先週、出馬への意欲を示し24日には「着地が見えてきた」と話すなど日に日に出馬への自信が露わになっていましたが・・・ 25日、報道陣に対し立候補に必要な推薦人20人の確保について言及しました。 (上川外相) 「20人をはるかに超える支持をいただいている」「推薦人をどなたにするか最後の詰めを行っている」 「20人を超える支持を得た」と推薦人確保の進捗を明らかにした上川大臣 そして26日も取材に応じ、「体当たりで対応している」と話しました。 (上川外相) 「私の志、決断に対して一人一人に体当たりで対話をしている。たくさんのみなさんから支持をいただいて励まされていて推薦人についても動いているところ」 「ハードルがいくつもあるのは十分に理解している。大事にしているのは議員の皆さま、国民の皆さまとの対話。たくさんの意思、思いを触れる機会にもなる。全力で邁進していきたい」 また、公約作りの準備状況について問われると「外交における自治体の役割」について話しました (上川外相) 「私としては外交をしておりますと、日本の外交というフレームの中でありますけれども、同時に各自治体がですね、非常に力を入れて、姉妹都市でありますとかそういうネットワークを使って、様々な形での貢献をしてらっしゃるんですね」 「日本の大事な外交の大きな財産だと思うので、ここは政策としてもしっかりと打ち出したいと思います」 一方で立候補表明の時期については、明言を避けています。 また、上川大臣の周辺は「支持と推薦の間には壁がある」「20人確保にはもう少し時間がかかる」と話していて、立候補に必要な推薦人20人を最終的に確保できるかはまだ見通せていません。