バレーボール男子セッター・関田誠大「いろんな選手が軸に」…NL開幕直前オランダ合宿へ出国
バレーボール男子日本代表は9日、オランダ合宿(17日まで)に向けて成田空港から出国した。世界ランク4位の日本男子は、今夏のパリ五輪前最後の国際大会となるネーションズリーグ(NL)1次リーグ第1週・ブラジルラウンド(R、21日開幕)に向け、オランダからそのまま乗り込む。ブラジルRでは21日(日本時間22日)に同6位のアルゼンチンと初戦を迎える。 出国前に取材に応じたセッターの関田誠大(ジェイテクト)は「最大の目標はオリンピックでメダルを取ること。それに向けてしっかり準備をすることが、それまでの目標になる」と冷静に見据えた。52年ぶりの五輪メダルに向け、NLブラジルRから勢いをつけていく。 昨年6~7月のNLで銅メダルを獲得。同年秋の五輪予選で自力での出場権をつかんだ日本男子は、4月10日から東京や沖縄など国内で合宿を行ってきた。「チームとしてはスキルアップ。スパイクもそうですけど、コンビネーションであったり、しっかり強化してきました」。ブラジルRでは初戦で難敵・アルゼンチン、世界ランク3位のイタリアなど強豪国とも当たる。「相手は意識していない。自分たちのベストなパフォーマンスを出せるようにしたい」とうなずいた。 イタリア1部セリエAのプレーオフを終えたばかりの石川祐希主将(ミラノ)と高橋藍(らん、モンツァ)は、今回の遠征には同行せず、国内で別調整。2人は6月4日開幕の1次リーグ第2週・北九州Rから合流する見通し。ブラジルRは主軸の2人がいない中だが、23歳のアウトサイドヒッター・大塚達宣(パナソニック)らの得点力に期待がかかる。「(アタッカー陣は)みんな(状態は)いいんじゃないかな。いろんな選手が軸になっていけばいいと思います」と関田。日本の正司令塔が、巧みなトス回しで攻撃陣の得点を演出する。
報知新聞社