【狙い】給食のメインディッシュはサイコロステーキ! 1トンの「博多和牛」が市内の中学校に 福岡
FBS福岡放送
12日、福岡市内の一部の中学校の給食に「博多和牛」を使ったサイコロステーキが登場しました。普段の給食ではなかなか見慣れないメニューですが、そこに、ある狙いがありました。
福岡市西区にある壱岐丘中学校。正午すぎ、給食の時間です。 メインディッシュを飾ったのが「博多和牛」を使ったサイコロステーキです。「博多和牛」とは、稲わらなどを飼料として育てられ、肉質は3等級以上でやわらかく、濃厚な旨みが口の中に広がる黒毛和牛です。 およそ1トンの「博多和牛」が市内の中学校など34校で提供されました。 狙いは「福岡市の食材を広めること」です。将来の消費者である生徒たちに食材の魅力を伝え、大人になってからも食べてもらおうと、福岡市が今年度から始めた取り組みです。
給食の時間、食卓に並ぶまでの過程などを生産者から直接聞いて学びます。 ■堀ちゃん牧場・堀田和秀さん 「人は生きていくために命をいただかなければならない。すべて、命あるものをいただく。生産することの大事さを知っていただければ。」 生徒たちは地元食材への理解を深めながら、普段とは違う給食を堪能しました。 ■3年生・吉田咲彩さん 「弾力や、かみ応えもあって、とてもおいしかったです。お話を聞いたのもあって、改めて食への感謝を考えることができた。」 ■堀田さん 「日本はどうしても生産者が少なくなっている、高齢化で。どうやって農業をやっていこうかという時に、地域の子どもたちや市民の方に農産物を食べてもらって喜んでもらえれば、次の世代の農業者が育っていくと思う。」 福岡市では今年度内に、ほかにも「博多あまおう」などの市内で生産された食材を提供していく予定だということです。