ミュージカル「Fate/Zero」が2025年1~2月に東京と大阪で上演 原作・虚淵玄が脚本監修を担当
ゲーム「Fate/stay night」のスピンオフ作品「Fate/Zero」がミュージカル化され、2025年1~2月に東京と大阪で上演されることが決定した。配役や公演詳細は発表されていない。 原作「Fate/Zero」は、2006年に刊行された虚淵玄の小説で、あらゆる願いをかなえる「聖杯」の力をめぐり、衛宮士郎ら7人の魔術師(マスター)たちが、それぞれに英霊(サーヴァント)を使役して死闘を繰り広げる「Fate/stay night」の前日譚にあたるストーリー。本編から約10年前、後に士郎を育て大きな影響を与えることとなる人物・衛宮切嗣が参加した「第四次聖杯戦争」の真相を描く。11年にはテレビアニメ化もされている。 脚本・演出・作詞は、ミュージカル「憂国のモリアーティ」の西森英行が担当。原作者の虚淵も脚本監修を務める。 虚淵と西森からのコメント全文は以下の通り。 【虚淵玄(ニトロプラス)(原作・脚本監修)】 ずっと以前、まだ今とは違う形の野心と情熱に駆り立てられていた頃の作品を、こうして再び観客の皆様の元へとお届けできるというのは大変にうれしいできごとで、まるで私自身までもが若返ったかのような気分にさせてもらえます。 「Fate/Zero」は私にとって大きな節目となった小説で、今日に到る虚淵玄はこの作品あってこそ、と言っても過言ではありません。それがこの令和の時代に新しい形で生まれ変わるという期待感に、胸が高鳴っております。 【西森英行(脚本・演出・作詞)】 「Fate/Zero」は、伝説の作品。 数百年後の後世にも、古典として語り継がれるであろう傑作である。 鬼才として名高い虚淵玄さんの筆致は深淵なる「文学」。 描かれているのは、シェイクスピアや近松門左衛門にも比肩する鮮烈な人間群像劇だ。 「Fate/Zero」をミュージカルに。 「正義とは何か」「王とは何か」「神の沈黙」「世界の救済」―――。 切嗣やセイバー、聖杯戦争を生きる登場人物たちが紡ぐテーマは旋律となり歌となり、重奏的に、私たちの生きる「世界の有り様」を映し出すだろう。 伝説と言われる作品を描くのであれば、伝説の舞台として応えなければならない。 才能にあふれたキャスト陣。見識豊かなスタッフ陣。 目指すのは、ジャンルの境界を超える創造的なミュージカル。 持ちうる全ての力をかけて、今、この作品に挑もうと思う。