阿部真生騎 転倒でリズムを崩し悔いの残る戦い。ムジェロ戦【CIV第3戦】
予選通過するも狙ったタイムに届かず。
予選1―34番手 40台が走行する予選1回目、リネージュ・ダビデ(ドゥカティ)が1分53秒810でトップタイムを記録する。53秒台に入れたのはダビデのみで、2番手から11番手までは54秒台にひしめく。55秒台が12番手から28番手までと続く。真生騎は 1'56秒810 がベストタイムとなり34番手となった。 真生騎は、予選走行開始から0.5秒とタイムを短縮するが、自分よりも速いライダーの後ろについていき、タイムアップを狙うが、思うような相手が見つからずに終わる。走行毎に約1秒の短縮が出来ていたので、55秒台を狙っていたが届かず。 ────────── 6月22日土曜日 ────────── 予選2―計測できず。 ここでもトップライムはダビデで1分53秒121とタイムを詰めた。2番手から4番手まで53秒台とタイムを上げて来た。54秒台に6番手から22番手が続いた。55秒台を22番手から34番手までが記録した。真生騎もタイムアップを狙うが、コースインしてすぐに転倒してしまい、計測が出来なかった。 だが、転倒した3コーナーまでのタイムは、昨日までより0.6秒タイムアップしていた。1周出来ていれば、予選1回目のタイムよりも1秒は短縮出来ていたはずだ。だから、自信を失うことはなかった。転倒してしまったが、大きなダメージはなく、決勝を迎える。
レース1は転倒し、レース2は31位でチェッカーとなる
レース1-リタイヤ トップ争いはポールポジションを獲得したダビデ、ブッソロッティ・マルコ(ドゥカティ)マントヴァーニ・アンドレア(ドゥカティ)との争いとなるが、5周目に多重クラッシュがあり赤旗中断となる。 真生騎はスタートが決まり、前の集団に追いついたが、徐々に後退してしまう。前を走るライダーが転倒して出たオイルにのって自身も転倒してしまう。転倒したことで、再開されたレースを走ることが出来ずに終わった。 レースは7周で争われプスセドゥ・エマニュエル(ドゥカティ)が勝った。2位にアンドレア、3位にダビデが入り、ドゥカティが表彰台を独占した。 ────────── 6月23日日曜日 ────────── 朝のフリー走行は雨となり、真生騎は久しぶりにレインタイヤを履き雨の走行をこなす。感触は悪くなかった。だが、レース2決勝の天気がどうなるのかわからない空模様となる。真生騎は天気の回復を待った。データのあまりない雨よりも、ドライでの走行を望んだ。 レース2-31位 スタート前のタイミングで晴れてドライでコンデションに代わり、スリックタイヤでの決勝となった。 ダビデ、アンドレアの争いにオッタヴィアーニ・ルカ(MVアグスタ)ダッラ・ポルタ・ロレンツォ(ヤマハ)が加わり、4台の争いとなる。ダビデが、0.088差で優勝のチェカ―を受けた。2位にアンドレア、3位にルカが入った。ロレンツォは4位となる。 真生騎はスタートがうまく行かず、予選順位とあまり変わらないポジションで、単独走行となり31位でチェッカーを受けた。 真生騎の決勝中のベストタイムは1分58秒960で、予選タイムで出した56秒台で周回が出来ていれば、15番手争いが可能だっただけに、悔しさの残るレースとなった。
次戦は中断グループまで浮上することを誓う
「今回はレース前に2日間のテストがあり、コースを学習することが出来、走行毎にタイムも1秒ずつ上がり、順調に進んでいました。それなのに、予選2回目で転倒してしまったことで、その流れをつなげることが出来なかった。記録出来ていたタイムを決勝で出すことが出来ずに、前についていけなくなってしまった。なぜ、タイムアップ出来なかったのか、その原因を次のレースまでにデータを見て、映像を確認して探ります。まずは、今の下位グループから抜け、中団グループでチェッカーを受けることが出来るように準備したい」
佐藤洋美