旧車のメーターは「飾り」と割り切るべし! 旧車乗りが「速度」「距離」「燃料残量」などを知る方法とは
愛車の機嫌はオーナーが判断
■オドメーター&トリップメーターもあくまでも目安? 旧車オーナーのなかには手書き、あるいはアプリなどでドライブした日の距離をきちんと記録している方がいるはず。その距離はクルマに装備されているメーターの数値を基準にしている場合が多く、実測値との誤差がある可能性もあります(当然、実燃費の数値にも誤差が生じます)。 「まぁ、それはそれ(笑)」と割り切れる方であればいいのですが、スピードメーターと同様に、オドメーター&トリップメーターもあくまでも目安。「本当の数値を知りたい!」といった几帳面な方もいるはず。 そこでスマートフォン用アプリの出番です。Android用およびiOS用に距離を測るためのさまざまなアプリが用意されています。これを使わない手はありません。 ■水温計&油温計上ではセーフorヤバイの判断が難しい…… オーバーヒートが気になるこの時期、純正の水温計や油温計だけでは心もとない場面が少なからずあります。そこで専用の追加メーターを取付けることで、より高い精度に測定できるようになります。 昔ながらのアナログ式のメーターがある一方で、デジタル表示式(しかも切り替えまでできる)も発売されています。車内の雰囲気(いわゆる「当時感」)を重視したいならアナログ式のメーターですが、デジタル表示式のほうがより具体的な数値がわかるので、ここは悩ましいところです。 ■まとめ:旧車乗りは自然と感覚が研ぎすまされていく? 朝、起きたとき「ん?今日は何だか体調が思わしくないぞ」と本能的にわかるのは、自分の身体だからです。同じ旧車にずっと乗りつづけていると、正常時のコンディションと、調子が今ひとつなときの違いがわかるようになります。そのセンサーが恐ろしく鋭敏な人がいる一方で、あまりよくわからない……といった人もいます。これは経験値を積むことである程度は解消できるようになります。 どれほど高性能なメーターやアプリを導入しても、最後はオーナーの経験と勘がモノいう世界でもあります。旧車乗りは自然と感覚が研ぎすまされていくものであり、その過程を楽しむのもこの分野の趣味の魅力だといえそうです。
松村 透