もし海を渡っていれば…メジャーで観たかった歴代選手(2)打者を圧倒した”怪物”
メジャーリーグでは、大谷翔平が球界を席巻。今オフにはロサンゼルス・ドジャースと歴史的な契約を締結した。一方の日本球界にも、将来的にMLBでプレーする姿が観たいと思わせる選手が数多くいる。プロ野球の歴史を振り返ると、「もし海を渡っていれば…」と“if”を想像したくなる選手がいる。そこで今回は、メジャーで観てみたかったとの声も多い歴代選手を紹介する。
江川卓
出身:福島県 投打:右投右打 身長/体重:183cm/90kg 生年月日:1955年5月25日 ドラフト:1978年ドラフト1位 作新学院高校の絶対的エースとして、「怪物」と呼ばれた投手が江川卓である。「高校野球史上最高ピッチャー」と呼ばれたほど、江川はずば抜けた選手だった。 高校1年生の夏に栃木県大会で史上初めての完全試合を達成し、瞬く間に注目の的となった江川。3年生になった1973年は春の甲子園に出場すると、4試合に登板して60奪三振を記録。この数字は、現在もなお春の甲子園大会の最多奪三振記録だ。全てにおいて規格外の成績を残した江川は、さまざまな経緯もありながらドラフト1位でプロ入りし、読売ジャイアンツに入団する。 1年目は9勝10敗で惜しくも2桁勝利を逃したが、1980年から引退した1987年まで、8年連続で2桁勝利を挙げた。何より完投数が多いピッチャーであり、1982年は31試合に登板して24完投。無尽蔵のスタミナを誇る選手でもあった。 高校時代から圧倒的な成績を残しながら、江川の球種はストレートとカーブの2つだったことは有名である。江川が海を渡っていたら、この2球種だけでどういう成績を残せたのだろうか。
ベースボールチャンネル編集部