「なんぼ稼いでるか知らんがな、ワシは月2,000万円やぞ!」笑福亭鶴瓶×林家木久扇が横山やすしの“破天荒エピソード”を語り合う
TOKYO FMで月曜から木曜の深夜1時に放送の“ラジオの中のBAR”「TOKYO SPEAKEASY」。今回のお客様は、笑福亭鶴瓶さんと林家木久扇さん。ここでは、ともに親交が深かった横山やすしさんの破天荒エピソードを披露しました。
◆横山やすしの破天荒エピソード
木久扇:横山やすしさんは(お酒を飲むと)すごかったですね。私もずいぶんお付き合いしましたけどね。 鶴瓶:僕も「金曜10時!うわさのチャンネル!!」(日本テレビ系)をやっている頃、向こうは吉本興業で僕は松竹芸能でしょ。なのに「鶴甁、仕事終わったやろ? 今番組を観てたんや! いま日航ホテルにおんねんけど、今から行くから!」って言って(私を飲みに)連れて行かれて。 それで、焼肉のお店に入ったら、サラリーマンとえらいケンカしはって、(サラリーマンが)「やすしだよ~」って言うたら「誰がやすしじゃコラ!」ってなって、「ちょっと待ってください。『やすしだよ~』って言わはっただけやないですか、それでなんでもめるんですか?」って止めましたがな(笑)。 でも「番組が終わったら、俺が飲みに連れて行ったろう!」って(誘っていただくぐらい)気持ちは温かい人ですから。そのときは向こうが払ってくれましたし、すごくかわいい人でしたね。 木久扇:その(いつもやすしさんが泊まっていた)日航ホテルの裏に飲み屋がいっぱいある通りがあって、そこに僕がご贔屓にしているママさんがいたので、そこにやすしさんを連れて行ったんです。 そうしたら、女の子たちが聞き上手なので、やすしさんがはしゃいじゃってね。だけど、23時半になって「蛍の光」が流れ始めたので、やすしさんに「もう閉店だから出ましょう」って言ってお店を出たんです。 鶴瓶:うんうん。 木久扇:そうしたら、エレベーターが着いても、上の階の店で飲み終わった人がいっぱい乗っていて、なかなか乗れないんですよ。 そこでやすしさんがプツーンとキレちゃって、エレベーターが開いた瞬間、やすしさんが突進して「なんぼ稼いでるか知らんがな、ワシは月2,000万円やぞ!」って言いながら、(エレベーター内にいる人を)蹴飛ばし始めたんですよ……。 その後、やっと乗れて下に降りたら、さっき蹴飛ばされた人が全員残っていて「失礼じゃないか!」「人が気持ちよく帰ろうとしているのに、なんてことをするんだ!」って。しょうがないから僕が地べたに手を突いて「こんなことになるとは思いもよらず、本当に申し訳ない」って散々謝って……。 鶴瓶:それは想像つきます(苦笑)。本当にすぐケンカしはりますからね。 木久扇:すぐケンカをするのに痩せていてね。 鶴瓶:それでいて(ケンカ自体は)弱いんですよ。 木久扇:そうでしょ? 鶴瓶:持ち上げられましたからね(笑)。 (TOKYO FM「TOKYO SPEAKEASY」放送より)