「中学受験勝ち抜いた子」に共通する“3つのカギ” 中受での経験が、その後の大学受験でも生きる
名門私立中学の合格をつかんだ生徒たち。その後東大に進学する子どもたちも多く、中には「東大受験より、中学受験のほうが大変だった」との声もあります。中学受験で、いったいどのような勉強をしていたのでしょうか。中学受験にも役立つ『謎解きミステリー 東大クロスワード』を上梓した、東大カルペ・ディエムの西岡壱誠さんが、中学受験で大切な3つの要素をお話しします。 【写真】『謎解きミステリー 東大クロスワード 』(東大カルペ・ディエム)では中学受験で必要な語句を楽しく学習できる ■「東大受験より、中学受験ほうが大変」 僕は「東大生の王道ルート」というものがあると思っています。東大に受かった多くの人たちの中には、共通するルートがあると考えています。
中学受験でさまざまな勉強の基礎能力を身に付けたうえで、中高一貫の名門私立中学校に進学します。 名門私立中学校は、教育システムがしっかりしており、東大を目指す生徒も多いため、その環境で勉強をすると、メキメキと学力がアップします。こうして受験生になるまで、着実に学力を蓄え、現役で東大に合格する……。 東大生たちに話を聞くと、このような王道ルートで、東大の合格をつかんだ人が多く、彼ら・彼女たちは「本気で中学受験の勉強をした」と語ります。中には「東大受験よりも、中学受験のほうが大変だった」などと言う人もいるくらいです。
今回は、名門と呼ばれるような中学に見事合格した人たちが、どのように勉強していたのかについて、3つの特徴を紹介したいと思います。 1 予習より、復習を大事にする まずは、「予習より、復習を大事にする」です。 中学受験をする子どもたちの多くは、塾に入って勉強をします。先生から配られたテキストに沿って、授業が進みます。 塾に通い始めると、子どもたちは「予習と復習、どちらのほうを重視するのがいいか?」という悩みに直面します。
先取りして勉強したほうがいいのか、後から振り返って復習するほうに時間をかけるのがいいのか、ということですね。 このことについて、東大生に話を聞くと、ほぼすべての人から「中学受験においては、予習よりも復習を重視するべきだ」との答えが返ってきました。 なぜなら、まだ小学生の間は、予習は非効率になる場合が多いからだそうです。教科書やテキストを読んで、理解を深めようと思っても、そもそも理解に時間がかかってしまったり、間違った理解をしてしまい、時間をかけた割には効果が出ないのだそうです。