国民・玉木代表、続投の見通し 党内で「けじめ」意見も 不倫報道
国民民主党の玉木雄一郎代表は11日、知人女性と不倫していたとする週刊誌報道に関し、国会内で記者会見し「おおむね事実だ」と認めて謝罪した。自らの進退について「仲間の意見を聞く」としたが、その後の両院議員総会で代表辞任を求める意見は出ず、続投する見通しとなった。衆参両院で同日行われた首相指名選挙でも、党所属議員全員が玉木氏に投票した。 【写真】時折涙を浮かべ、質問に答える玉木氏 週刊誌のウェブサイト「スマートフラッシュ」によると、玉木氏は7月、「高松市観光大使」を務めるタレントとホテルで密会。衆院選投開票日から3日後の10月30日深夜にも、東京都内のワインバーで会っていたなどと報じた。 玉木氏は記者会見で「家族のみならず、期待を寄せていただいた全国の多くの皆さんに、心からおわびを申し上げる。本当に申し訳ありません」と述べ、頭を下げた。玉木氏は「(衆院選での躍進で)浮かれた部分があったと思う。冷静さを失った行動だった」とも語った。 家族とも報道について話し合ったといい、「『こんな大事な時期に政党代表として何をやっているんだ』と厳しく妻や息子から叱責を受けた。一生かけて、家族には謝り続けていきたい」と陳謝した。 代表辞任については「仲間の意見を聞きたい」と述べたが、議員辞職については「お許しいただけるのであれば、議員としては、しっかり仕事で返していきたい」と否定した。 その後、国民民主の両院議員総会が開かれ、玉木氏は改めて謝罪。出席者によると、玉木氏から首相指名選挙について「私でお願いしたい」と投票の要請があり了承された。「けじめをつけてほしい」との意見も出たが、代表続投の可否については主要な議題にならなかったという。 衆院本会議での首相指名選挙後、玉木氏は記者団に「首相指名で(党所属議員全員分の)28票入った。代表は私でいいか問いかけ、今回の首相指名に至った」と述べ、代表続投が信任されたとの認識を示した。【安部志帆子、遠藤修平】