手術が本当に苦手なので、親知らずの抜歯を全身麻酔で行いたいです。部分麻酔と比べて、どれだけ高くなりますか?
痛みに弱い場合、抜歯をする際の麻酔は重要なポイントといえるのではないでしょうか。元々、歯が抜けそうな状態でも、神経が残っている歯であれば痛みを感じます。 ただ、一般的には抜歯する際の麻酔は部分的に行うものであり、全身麻酔をするケースはまれです。費用面でも全身麻酔となれば高額になってしまいます。本記事では、部分麻酔と全身麻酔の費用はどの程度の差があるのかを解説します。
全身麻酔で抜歯する場合は3~4万円かかる
一般的に、抜歯する際には「部分麻酔(局所麻酔)」が行われます。親知らずの周囲の歯茎に直接注射をして麻酔薬を注入する方法です。麻酔が効いている間はしびれが伴うため、話しにくかったり、飲み物などを口にしてもこぼしてしまったりします。 全身麻酔は内臓の手術をする際などに行う麻酔と同じく、眠っている間に治療を行うものです。親知らずの抜歯は保険適用されることから全身麻酔であっても費用を抑えられますが、当日の体調次第では抜歯を延期される場合もあることを考慮する必要があります。 ●部分麻酔で抜歯する場合の費用 歯の生え方によりますが、まっすぐに生えている親知らず1本を抜歯する際にかかる費用が3000~5000円前後(保険適用3割負担の場合)です。 親知らずの生え方が複雑な場合は費用全体が数千円程度上がりますが、その場合でも1万円以下の場合がほとんどです。同程度の金額で行えるほかの方法として、笑気麻酔もあります。笑気麻酔の費用は、保険適用された場合で1000円前後になります。 ●全身麻酔で抜歯する場合の費用 全身麻酔をする場合、専門の麻酔医が血圧や呼吸、体温などをチェックしながら行います。麻酔をする数時間前から食事をとれなくなり、それを守っていなかった場合は抜歯自体が延期される可能性があるため、注意が必要です。 また、麻酔が抜けるまでは、安全のために院内で休まなければなりません。全身麻酔の費用は歯科によって異なりますが、保険適用されるため、窓口での支払いは1回当たり3~4万円程度(3割負担)になります。 ●静脈内鎮静法もある 全身麻酔は完全に意識を失ったうえで治療を行う方法ですが、静脈内鎮静法は意識があるものの、うたた寝しているような感覚で治療を受けられます。そのため、痛みに対する恐怖などを軽減できるのがメリットです。 費用も全身麻酔より安く、保険適用で1回当たり3000円前後となっています。親知らずの抜歯にかかる時間は、まっすぐ生えている場合で長くても30分程度です。全身麻酔をどうしても選びたいという場合を除いて、費用を抑えたいのであればこちらの方法を選択肢に入れておくのもよいでしょう。
部分麻酔と全身麻酔の費用差は保険適用でも2万円以上
痛みが苦手な場合、抜歯すると考えただけで気分が悪くなるケースもあります。そのため、一般的な部分麻酔ではなく、静脈鎮静法や全身麻酔を選択するのもひとつの方法です。 ただ、全身麻酔は保険適用でも3~4万円かかってしまいます。そのため、うたた寝のような状態で抜歯できるうえ、費用も抑えられる静脈鎮静法を選択するのもよいでしょう。 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部