周南市文化振興財団の1億5000万円を超える使途不明金問題 財団が刑事告訴した元職員を山口地検周南支部は不起訴処分
周南市文化振興財団で1億5000万円を超える使途不明金が明らかになった問題について。 山口地検周南支部は、業務上横領の疑いで送検されていた元職員を26日付けで不起訴処分としました。 不起訴処分となったのは、周南市文化振興財団の元職員(57)です。 周南市文化振興財団の調査結果などによりますと、元職員は周南市文化会館に配属された直後の2005年ころから財団の金庫に保管されていた現金を盗んだり、集金したチケットの売上金を横領したりしていたとされていて、財団の発表では、損害額は少なくとも1億5066万8988円にのぼっていました。 財団は元職員を刑事告訴し、山口県警は12月16日までに、財団から届け出を受けた業務上横領事件のすべてを山口地検周南支部に送致していました。 そして、山口地検周南支部は26日付けで一連の業務上横領事件すべてを不起訴処分としました。 不起訴処分の理由は明らかにしていません。 元職員はこれまでにチケット販売代金およそ30万円をだましとったとして、詐欺の罪などで起訴されていて現在公判中です。