清掃車で路面異常検出 NiX JAPAN(富山)実証事業
総合建設コンサルタント「NiX JAPAN」(富山市奥田新町、市森友明社長)は9月、人工知能(AI)を活用し、道路清掃車や収集運搬車の車載カメラで道路損傷を見つける実証事業を始めた。 富山市の「スマートシティ推進プロジェクト創出事業」に採択され、来年2月まで実施。インフラ維持にかかるコストや人手確保が課題となる中、道路管理の効率化につながるかを検証する。 同社は車載カメラ映像からAIがひび割れ、陥没などの路面異常を検出するサービスを提供している。 実証事業は、富山市が管理する道路のうち、異常が多発する区間を中心に総延長100キロで実施する。富山環境整備(富山市婦中町吉谷、松浦英樹社長)が運行する道路清掃車や産業廃棄物収集運搬車に専用の車載カメラを搭載。路面データの収集・分析を行い、市に提供する。NiX JAPANの担当者は「インフラの維持管理に貢献できるサービスとして広めたい」と話す。