〈奥能登豪雨〉低気圧と前線一体化、再び大雨恐れ 気象予報士・長村真里さん
●数日間、崖や斜面、川に近づかないで 過去に例を見ない、記録的な大雨となりました。能登では22日午前にかけても雨が強まり、さらに雨量が増える予想です。一時的に降り方が弱まっても油断せず、しばらくは安全な場所で過ごしてください。 20日時点では、大雨の中心となるのは能登北部の海上と予想されていましたが、前線が予想より南下したことで、陸地にも想定を上回る激しい雨が降りました。輪島は24時間降水量が多い所で100ミリの予想だったのに対し、21日午後7時時点で3・5倍以上の雨が降っています。 22日にかけては、台風14号が温帯低気圧となって接近し、前線と一体化して再び能登に大雨をもたらす恐れがあります。同日午後には峠を越える見込みですが、地盤が緩んでおり、雨がやんだ後に土砂災害が起こる可能性も十分あります。 数日間は崖の近くや山の斜面、川の近くなどには絶対に近づいてはいけません。繰り返しになりますが、過去に例を見ない大雨です。「これまでの常識通りにはいかない」と思って行動してください。(談)