補助建屋配管に穴、原子炉停止へ 関電美浜3号機、環境の影響なし
関西電力は10日、美浜原発3号機(福井県美浜町)の補助建屋内の配管に穴を確認し、補修や交換のため原子炉を近く停止すると発表した。配管を流れる海水が漏れたとみられるが、放射性物質は含まれず、環境への影響はないとしている。 関電から報告を受けた県などによると、5日夜に運転員が、ポンプなどの機器を冷やす系統の配管の表面に塩が付着しているのを見つけた。超音波で配管の厚さを検査したところ、周辺で減肉が確認された。穴は2カ所あり、それぞれ直径6ミリと3ミリだった。 原子炉の停止は週明け以降の見込みで、停止期間は1カ月間以上とみている。 美浜3号機は、1976年に営業運転を開始した。