トランプ氏復権で貿易戦争再燃か、迎え撃つ中国側陣容はこんな顔ぶれ
国際貿易交渉の副代表を務める凌激、李詠箑の2人も対米交渉に関与する可能性がある。凌氏はEUが最近導入した中国製EVへの追加関税を巡る問題に取り組み、李氏は条約や法律関連の部局で昇進を重ねた。
潘功勝・人民銀行総裁
中国人民銀行(中央銀行)の潘総裁(61)は、成長減速のかじ取りと、およそ60兆ドル(約9350兆円)に上る金融システムの保護に尽力している。
潘氏は銀行セクターや為替レートなどの分野の改革を推進し、問題解決の手腕に優れているとの評価を勝ち得た。9月にはデフレの瀬戸際にある経済を立ち直らせるため、広範な金融刺激策を発表。輸出振興に向け元安を容認するのか、するとすればどの程度かを巡る中国内の議論で、同氏は中心的な役割を果たす公算が大きい。
廖岷・財政次官
廖財政次官(55)は人民銀行や銀行規制当局など、金融業界で幅広い勤務経験を持つ。英語も流ちょうで、1期目のトランプ政権に相対した交渉チームの主要メンバーでもあった。劉鶴氏の補佐役として米国を訪問し、ホワイトハウスで当時のトランプ大統領と会談した。
比較的最近では、4月に中国を訪問したイエレン米財務長官に挨拶し、先月にはワシントンでシャンボー財務次官と会談した。この訪米時に廖氏は、米国の関税やロシアのウクライナ侵攻に関連した制裁を中国は懸念していると述べていた。
その他の可能性
これ以外では、米国の当局者や実業家に対応した経験のある趙辰昕副主任も交渉で役割を担う可能性がある。
外務省が交渉に関わるかは不明だが、可能性があるなら馬朝旭外務次官か。米国側とここ数年、頻繁にやり取りしている馬氏は、将来の外相候補とも見なされている。
原題:Xi’s Key Players to Lead China in Another Trump Trade Fight (1)(抜粋)
--取材協力:Zheng Li.
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Josh Xiao