【高校野球】柴田が6点差から逆転勝利…3番・伊東幸紀が4回に逆転打…春季宮城県大会1回戦
◇高校野球春季宮城県大会 ▽1回戦 柴田14-7石巻工=8回コールド=(16日・石巻市民) 宮城県大会が開幕し、1回戦6試合が行われた。柴田は6点差を逆転し、石巻工に14―7で8回コールド勝ち。3番・伊東幸紀右翼手(3年)が4回の逆転打を含む5打数3安打4打点とチームを勢いづけた。 勢いに乗れば点差なんて関係ないとばかりに安打を重ね、柴田が大逆転勝利だ。3回表終了時で0―6。それでも民浩幸監督(35)が「下を向かず、ベンチの雰囲気も良かった」と感じたように、選手たちはここから反撃開始だ。その裏に4点を返し、続く4回に1点差と詰め寄ってむかえた1死二、三塁。伊東の右越え2点適時三塁打で7―6とひっくり返した。 「打線がつながれば点が取れると思っていた。(逆転打は)冷静にしっかり振っていこうとした」と振り返った伊東。三塁打2本に二塁打1本と3安打すべて長打で4打点の活躍に、「ランナーをかえすことが自分の役割」と胸を張った。4番・丸山晃毅一塁手(3年)も5打数4安打4打点と中軸が結果を残し、指揮官も「2人ともここまで当たるのは練習試合でもなかった。うれしい限りですね」と笑顔。その後も得点を重ねて8回コールド勝ちした。 “フルスイングイズム”が逆転劇を呼んだ。民監督は「空振りOK、フライOK。当てにいかず、結果を気にせず強く振れと普段から伝えている」。伊東も「失敗を恐れず自分の力を出すことだけ考えた」と、強い振りを全員が意識してきた。そのなかでコンパクトに振ることも徹底し、2回以降毎回の計17安打と打線がつながった形だ。 「自信につながる試合。大会を通じてチームが成長していければいい」と指揮官も手応え。仙台一との2回戦(18日)もフルスイングで白星を引き寄せる。 (有吉 広紀) 〇…東陵は仙台向山に12-0(5回コールド)。背番号1の右腕・真壁悠斗(3年)が先発し、4回を1安打6奪三振無失点。チームは12安打12得点で5回コールド勝ちした。力のある直球で押す投球に、千葉亮輔監督(53)も「持ち味は出ていた」と及第点。昨秋は背番号7も今春はエースナンバーを背負い、責任感も増した。東北との2回戦(18日)へ、真壁は「立ち向かっていく気持ちでチームを勝たせる投球がしたい」と、力強く語った。
報知新聞社