『光る君へ』藤原実資(ロバート秋山)のシーンに高い注目度 第43話画面注視データを分析
藤原公任(町田啓太)の「情に流されるな」にネット沸く
今回は1014(長和)3年の様子が描かれ、目と耳を病んで満足な政務ができない三条天皇に、左大臣・藤原道長が譲位を迫った。追い詰められた三条天皇は大納言・藤原実資に助けを求めるが、実資との約束を反故にし、実資の信頼を失くす。視聴データはジェットコースターのように起伏が激しく、ビジュアル的(実資の顔など)にインパクトのある場面が多かったことをうかがわせている。 注目度トップ3以外の見どころとしては、藤原行成の揺れる思いと、目が痛々しい藤原隆家(竜星涼)に関連する大宰大弐をめぐる人事や、藤原賢子(南沙良)と双寿丸(伊藤健太郎)の悲しい別れがあった。この2つの出来事は、のちの「刀伊の入寇(といのにゅうこう)」にも関連してくると思われる。先に對馬に渡った周明(松下洸平)も絡めてどのような展開を見せてくれるのだろうか。フラれてしまった賢子を母・まひろが慰める姿も印象的だった。母娘の関係はよい方向に進んでいる。 そして、今回も密談を重ねる四納言も描かれた。藤原公任(町田啓太)の「情に流されるな」というセリフと凛々しい横顔にネットは盛り上がりを見せた。また、道長の五男・藤原教通(姫子松柾)と公任さまの娘・藤原頼子(近藤幼菜)の子どもが突如として登場した。「急に公任さまの娘と孫が!」「そりゃ、あのDNAなら美しいわ」「公任さまにも孫が生まれる時代になったのか…」と、驚く視聴者の声が上がっている。公任さまといい賢人右府といい、小野宮流(公任と実資は小野宮流のいとこ同士)のDNAは外見に顕著な特徴をもたらすようだ。
きょう17日に放送される第44話「望月の夜」では、公任さまが左大臣・藤原道長に「左大臣をやめろ」と進言する。打つ手が無くなった三条天皇や、出家をほのめかすまひろの父・藤原為時(岸谷五朗)の姿も描かれる。そして、かの有名な望月の歌も披露されるが、道長はどのような心境で歌を詠み上げるのだろうか。次回では果たしてどのシーンが最も注目されるのか。 ■ REVISIO 独自開発した人体認識センサー搭載の調査機器を一般家庭のテレビに設置し、「テレビの前にいる人は誰で、その人が画面をきちんと見ているか」がわかる視聴データを取得。広告主・広告会社・放送局など国内累計200社以上のクライアントに視聴分析サービスを提供している。本記事で使用した指標「注目度」は、テレビの前にいる人のうち、画面に視線を向けていた人の割合を表したもので、シーンにくぎづけになっている度合いを示す。
REVISIO