今が見ごろの初夏の花、ライトアップでさらに壮観/大阪・枚方
今、初夏の花が見ごろを迎えている。大阪府営公園「山田池公園」(大阪府枚方市)は、山田池と池畔の豊かな自然を生かした広大な公園で、その中にある「花しょうぶ園」は大阪屈指の花の名所。ちょうどハナショウブが美しい花を咲かせて人々の目を楽しませている。約130品種、約8000株。 このハナショウブの原産地は日本。アヤメ科の多年草で、季節は5月から7月。花の色も、淡紅、紅紫、黄、紫、青、白など多彩。ジャパニーズ・アイリスとも言われ、このアイリスはギリシャ語で「虹」という意味だ。ハナショウブの始まりは江戸時代からと古く、野山に自生する「ノハナショウブ」を元に改良が加えられてきた。まさに息の長い品種で園芸植物として愛され続けている。品種も改良が行なわれてきた地名を取って江戸系や伊勢系などに分けられており、現在ではおよそ2000種目が存在する。 それぞれの名前も「名城の雪」「播磨の乙女」「出羽の桜」「乙女の鏡」「乙女の夢」「小町娘」といった具合で、なかなかお洒落だ。花言葉は、「優しい心」「忍耐」「あなたを信じます」「優雅な心」―。 開園期間は25日まで。開園時間は午前9時半から午後7時まで。入園無料。7日から15日は午後7時ごろから同8時半までライトアップされるので、さらに壮観に。花を観賞しに来たという近所の主婦は、「ライトアップされると、風情がありますよ。入園無料ですし、ここはバーベキューのコーナーもあるんで、たまに利用してますね」と、目を細めていた。 問い合わせは、山田池公園(072・851・4761)まで。 (文責 フリーライター・北代靖典)