WHO、エムポックスで緊急事態 22年以来2度目
【ロンドン共同】世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は14日、アフリカのコンゴ(旧ザイール)を中心に拡大するエムポックス(サル痘)について、専門家による緊急委員会の勧告を受け入れ「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」に相当すると宣言した。エムポックスで緊急事態を宣言するのは2022年以来、2度目。 WHOとして最高度の警告を発し、感染拡大防止に向けた対策強化を各国に促した。テドロス氏は記者会見で、人命を救うため「国際的に協調した対応が不可欠」と強調し、ワクチンの普及など支援の必要性を訴えた。 緊急委の会合は14日に開かれ、出席した専門家15人全員の見解が一致した。