「どうか、愛のある応援を」バレー協会・川合俊一会長がアスリートへの誹謗中傷に対して“異例”の声明「百発百中の成功はありません」【パリ五輪】
パリ五輪も終盤に差し掛かった日本時間8月7日、(公財)日本バレーボール協会会長の川合俊一氏は、同大会に出場するアスリートへの誹謗中傷に対しての声明を発表した。 【画像】随時更新!パリ五輪で輝いた「日本人メダリスト」を厳選ショットで一挙紹介! 同協会が公式サイトでメッセージを発表。「バレーボールの男子と女子、ビーチバレーボール女子の3種目に出場し、それぞれの戦いを終えました。日本から、現地から、世界各国からの応援、ほんとうにありがとうございました。」と多くの応援に感謝。 「SNSを通じた応援もアスリートたちの大きな力となりました。SNSのコメントやメッセージは形に残ります。頂いたメッセージを試合の前に何度も読み返して大事な瞬間に臨むアスリート、試合後に一つひとつ丹念に目を通して明日への活力につなげるアスリートがいます。時には厳しいお言葉もあるでしょう。しかし、愛とリスペクトのこもったメッセージであれば例えそれが批判であっても、選手力向上に向けたスパイスとなり選手にとっての活力になります。そういった皆さんからのメッセージはいつでも大歓迎だと思っています」と、批判的なメッセージでもアスリートのモチベーションにつながるような建設的な意見、叱咤激励があると私見を述べた。 しかし「一方で、怒りに任せた暴力的なコメントやアスリート本人の尊厳を傷つけるようなメッセージ、いわゆる『誹謗中傷』を見過ごすことはできません。パリ2024オリンピックの期間中にも多くの話題となっていますし、残念ながらバレーボールに関するものも散見されます」と指摘した。 そして、「私も球技経験者です。生身の人間が体を動かし咄嗟の判断と瞬発力、そして互いの呼吸でプレイする球技では、百発百中の成功はありません。うまくいく日、いかない日、誰にでも同じようにそういった日が巡ってくる。そこにドラマと感動が生まれます」とSNSで誹謗中傷を受けてきたプレーの裏側にこそスポーツの醍醐味があることを示唆した。 「オリンピックで戦うアスリートたちを襲うプレッシャーには計り知れないものがあります。どうか、誇りを胸に精一杯戦っているアスリートたちに、競技をこえて、敵味方をこえて、愛のある応援をよろしくお願いいたします」と結んだ。 このバレーボール界だけでなくスポーツ界全体へのメッセージともとれる声明には、 「この大会で問題になっていることを温かい言葉で代弁してくれた」 「こんなことわざわざ川合さんに言われないと気付かない人たちが良くない」 「今まで以上にたくさんの人がちゃんと責任もって選手へメッセージ送れますように」 と賛同する声が多く上がった。 構成●THE DIGEST編集部
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