人件費増え物価高騰…福井県立病院7年ぶり赤字 2023年度決算
福井県立病院(福井市)の2023年度決算が12月16日までに公表され、経常収支は1億8千万円の赤字となった。赤字は16年度以来で、県は物価高騰や賃金の上昇などが主な要因としている。 新規入院患者数が新型コロナウイルス禍前の水準に届かなかったものの、国の診療報酬改定により患者1人当たりの入院単価が上昇。経常収益は第5次中期経営計画(22~24年度)で定めた23年度の目標を9億2千万円上回り、251億2千万円を確保した。 一方、経常費用は人件費や光熱費などの増加により、同計画の想定を12億円超える253億円に膨らんだ。赤字は内部留保109億円から補填する。 県は24~26年度も赤字が続くと見込んでおり、「患者の受け入れ増や経費削減を進め、27年度の黒字化を目指したい」としている。
福井新聞社