Craft Egg解散撤退の「ガルパ」、サービス終了発表の「スクフェス2」音ゲー界激動の1ヶ月…今後のブシロードの方針は
“自社IP注力”のブシロード、短命連発は
スクフェス2を巡る出来事がある一方、自社IPであるバンドリ!については「ガルパへの3Dライブの拡充」や「MyGO!!!!!等の新バンド展開」「2025年の新作TVアニメ放送」など多数の展開が行われているほか、昨年にはモバイルゲームブランド「ブシモ」を「ブシロードゲームズ」へと改め、コンソールタイトルのパブリッシングも開始していた。これらの動きから、同社は「自社IPへの注力投資」は後も加速することが見受けられる。 後日、ブシロードの代表である木谷高明氏はスクフェス2のサービス終了について「大変不甲斐ない結果となり申し訳有りませんでした。」と自身のXにて謝罪し、今後の展開については「今後も色んな形でラブライブプロジェクトに貢献したいと思いますので何卒よろしくお願いします」とコメントした。同社が全体管理を行わない「他社IP(知的財産)」も大事にしていきたい意向を示していた。 直近数年間のモバイルゲーム業界を俯瞰してみると、「原神」のHoYoverseや「ブルーアカイブ」のYostarなど海外資本のパブリッシャーが頭角を示す一方、国内パブリッシャーは「モンスト」に代表される”御長寿タイトル”と1~3年でサービス終了を余儀なくされる”短命タイトル”に二分されている印象だ。 特に後者の”短命タイトル”が連発するような状況はプレイヤーの課金意欲低下に繋がり、負の連鎖が加速することが一般に云われている。加えてメディアミックス作品の場合、プロモーションを始めとした継続的な投資が必要である上に、”鳴かず飛ばず”終いになるものも少なくない。だからこそ、コンソール向け、スマホ向け問わず、ゲームタイトルの安定的な運営はパブリッシャー全体の”今後の命運”を大きく左右しうる要素になっている。
オタク総研編集部