大雪での立ち往生…暖房は使っても大丈夫!? いざというときのためにクルマに積んでおきたいアイテムをお教えします
暖房を使いたいけど心配。とくにEVは?
あとは燃料の心配。立ち往生してしまったとき、一番怖いのは一酸化炭素中毒なので、寒くてもエンジンを止めるのが基本。寒さに耐えきれなくなって、やむを得ず、エンジンをかけて暖房を入れる場合、マフラーの出口付近をこまめに除雪することが必須不可欠だ。 そのうえで、ある程度車内が暖まったら、エンジンを止め、決してエンジンをかけっぱなしにしないこと。ちなみにアイドリング時の燃費は、乗用車で1時間当たり0.8~1Lほど。せっかく立ち往生が解消されても、ガス欠で動けなくなってしまったら元も子もないので、燃料の残量チェックは重要だ。 EVにも同様なことがいえるが、EVでバッテリーが切れると道路上で充電するのは難しく、充電設備のあるところまで牽引してもらわなければならないので、大問題。 ちなみに、JAFが日産の「リーフ」を使って行った大雪による立ち往生を前提としたテストでは、バッテリー残量70%からスタートし、外気温-8.1℃で、オートエアコンは25℃に設定したところ、おおむね10時間弱で残量10%になったとのこと。 もっとも、暖房を使わず、シートヒーター(100Wぐらい)やハンドルヒーターで寒さをしのげば、残量にもよるが一晩ぐらいは余裕で過ごせるはずなので、それほどシビアに考えなくてもOK。 暖房を併用したとしても、設定温度を低く抑えることができれば、電費はかなり抑えられるだろう(ヒートポンプ式の暖房)。 いずれにせよ、大雪で立ち往生に巻き込まれるほど最悪なことはないので、目的地までの天気予報を確実にチェックし、大雪が予想されるときは高速道路や山道を通らないことを大前提にしよう。