【NFL】スロースタートを切るも、“ターゲット数などにこだわっていない”とチーフスTEケルシー
ケルシーはさらに「もし自分にボールが回らなくても、俺たちがフットボールの試合に勝っている限り、問題ないよ」とつけ加えた。
現地25日(水)、毎週水曜日に行われる定例記者会見で、マホームズはケルシーが相手チームから注目されることにより、他の選手にもチャンスが広がると指摘。2度の年間MVPに輝いているマホームズは1つのプレーを例に挙げ、ケルシーが複数のディフェンダーの注意を引きつけたことで、もう1人のタイトエンドであるノア・グレイが完全にフリーとなり、簡単に13ヤードを獲得できた場面を紹介した。
マホームズはケルシーのターゲット数の少なさについて「正直に言って、あいつは素晴らしい対応をしていると思う」と話し、こう続けている。
「俺はあいつにもっとボールを渡したい気持ちがあるんだけど、あいつはただ“勝てればいいんだよ。気にしていない。他の選手がフリーになるようにルートを走って、相手を引きつけるだけさ”って言うんだ。俺たちはあいつがこのオフェンスにとって重要な存在だっていうことは分かっているし、あいつをしっかり活かしたいとも思っている。その一方で、相手ディフェンスがあいつを徹底的に抑えてくるなら、他の選手にボールを渡して、そいつらにプレーをさせる必要があるんだ。でも、シーズンが進んでいく中で、もしラシー(ライス、ワイドレシーバー/WR)や他の選手たちにもどんどんボールを投げてプレーをさせるところ見せれば、相手チームは1対1のマッチアップをせざるを得なくなるだろう。そうなれば、トラビスが活躍する時が来るよ」
ケルシーに多くの注目が集まる中で、ライスは毎試合で75ヤード以上を獲得。現在、これを達成しているのはライスを含めて、たった3人の選手(ヒューストン・テキサンズのWRニコ・コリンズ、フィラデルフィア・イーグルスのWRデボンタ・スミス)だけだ。また、ライスはレシーブ24回でNFLトップに立ち、今シーズンのキャッチ後の獲得ヤード数(200ヤード)でも最多記録を誇っている。
問題は、相手ディフェンスが引き続きケルシーを徹底マークしてライスに活躍の場を与えるのか、それともどこかのチームがライスを抑えにかかり、将来の殿堂入りが期待されるケルシーへのパスコースをもう少し開けるのか、という点だ。