大器の片りん… 16歳のアマチュア松山茉生、松山英樹&石川遼の目前でイーグル奪取「完ぺきだった」【ゴルフ】
◇14日 男子ゴルフ ダンロップフェニックス第1日(宮崎市、フェニックスCC) 緊急参戦した松山英樹(32)=レクサス=が5バーディー、1ボギーの67で回り、4アンダーで首位まで2打差の8位で発進した。前週優勝で、松山と6年ぶりに試合で同組となった石川遼(33)=カシオ=は71のイーブンで48位。6アンダーの佐藤大平(31)=クリヤマHD=が首位に立った。 大物の片りんだ。松山英樹、石川と同組に抜てきされた16歳のアマチュア・松山茉生が、4番パー5でイーグルを奪取。年齢が2倍離れた日本のけん引車2人に、目を見張らせた。 フェアウエーから残り265ヤード弱の第2打で握ったのは、2番アイアン。今では海外のトッププロでもほとんどバッグに入れていない番手だが、「完ぺきだった」という打球は高い弾道でグリーンに落ち、ピンそば1メートルで止まった。 名古屋市守山区出身で、今年から福井工大福井高で腕を磨いている。9月のバンテリン東海クラシックで行われたドラコン大会では、182センチ、90キロの体格から349・6ヤードをたたき出し、飛距離自慢のプロたちを押さえて優勝した長距離砲だ。レギュラーツアー挑戦は、4試合目。 初めて一緒に回った松山英樹は「飛距離がすごい。ポテンシャルがすごい」と絶賛し、石川も「自分の高1のときと照らし合わせて見た、初めての選手。(メジャー5勝の)ブルックス・ケプカ(米国)みたいなスイングで、それ以上の躍動感とスピードを感じる」と高く評した。 ただ、スコアでは7つボギーをたたいて75の4オーバー、79位。先輩2人には何度か話しかけられたが、「緊張で内容を覚えていません。時間がたつのが早く感じられた」とか。「せっかくイーグルを取っても、流れを戻せなかった。2日目は、まずは1番でボギーを打たなようにしたい」。大器は一歩ずつ成長を続ける。
中日スポーツ