渋野日向子が『TGX』で原英莉花に惜敗…再戦誓う ファンの声援は「パワーがもらえる」
TGX GOLFが主催するバーチャルゴルフイベント『TGXバトルズ2 powered by FULL SWING,supported by チューリッヒ保険会社』(千代田区・丸ビルホール)が、13日に開催された。 【写真】原英莉花がドレスに着替えたら 賞金200万円を懸けた7ホールマッチで対戦したのは、女子ゴルフ界を盛り上げる黄金世代の渋野日向子と原英莉花。最終7番ホールまでもつれた接戦を制したのは、「ほとんど初めてのシミュレーションゴルフ」という原となった。二人はマイクを装着し、クラブ選択やグリーンのライン読み、ショット直後のリアクションなど“リアルな声”を披露。観客を大いに盛り上げた。 クラブ選びに悩む姿やミスショット後の反応など、原のありのままのプレーも垣間見えた。「マイクを通してリアクションを見られるのは恥ずかしかったですが(笑)、見てくださる方々との一体感を感じられてとても楽しめました」と、インドア会場ならではの近い距離感を堪能した様子だった。 この対戦は、渋野から原へのオファーによって実現。「原ちゃんとこれで戦いたいなと思って。仲もいいのでオファーしました。無理だろうなと思っていたんですが、『全然いいよ』と言ってくれた。すごく楽しみにしていました。勝負は負けてしまいましたけど、個人的にはすっごい楽しかったです」と満足げに語った。 使用された最新シミュレーター『FULL SWING』は、タイガー・ウッズやジョーダン・スピース(ともに米国)らも愛用する高精度の機器。赤外線、LEDカメラ、ハイスピードカメラを統合し、正確な弾道データとリアルな飛球を再現する。 アンバサダー契約選手である渋野は、自宅に同じシミュレーターを昨年から設置している。使い慣れているとはいえ、「パターに関しては正直まだ攻略できていないんですよ」と苦戦する姿も見せた。「難しい…」と原も同意するように、映像で再現されるグリーンのライン読みやスピード感に苦労している様子だった。 原が「このグリーンの形状って、実際のグリーンと同じ?」と渋野に尋ねると、「そう、そう」と即答。それを聞いた原は「それってすごくないですか。めちゃくちゃ勉強になる」と目を輝かせた。さらに渋野は「セントアンドリュースとかペブルビーチも、これで回ってから実際のコースに行ったら、その通りだったもん」と実体験を交えて説明。原は「すごいね~」と感銘を受け、二人の会話は自然と弾んでいた。 『TGX』は現実と仮想空間を融合させた“ハイブリッドeスポーツ”の一環。室内で本格的にゴルフを楽しめる点や、観戦のしやすさが特徴だ。「夜に見に来ることができると、(ファンの)層が変わって面白そう」(原)。ゴルフの新たな観戦スタイルとして、さらなる発展が期待される。 会場では「シブコー! 頑張れ!」とファンの声援が飛び交った。通常の試合と違い、ファンの距離も近いため、「応援でパワーをもらいました」(渋野)とモチベーションアップにつながったようだ。「自然の中でやるゴルフとは違い、ゲーム感覚もあって新鮮でした」と新たな体験に感動を覚えていた。 『次戦も行いたい?』という報道陣の質問に、「リベンジしたい! 練習してきます!」と渋野が笑顔を見せれば、原も「またぜひやりたいです」とニッコリ。二人の再戦が待ち遠しい。(文・高木彩音)